じゃじゃ馬にさせないで

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【ネタバレ】2023/6/17昼夜 舞台『キノの旅Ⅱ -the Beautiful World-』

前作

 

市川ワンマンのブログがまだ書けてない!!!という話はあっちのブログの話なのでひとまず置いといて… 再びこちらのブログで記事を更新する日がやってきました。

ということで!本日は!待ちに待った!キノステ2!を!観に行ってきます!うわあい!٩( ᐛ )و

 

基本的に2.5次元の舞台は原作未読の状態で観ることが多い(=推し目当て)わたしですが、前作で原作ファンとして観る2.5次元舞台の旨味を知ってしまったので、今作はマチソワ2公演とことん楽しませていただきます〜!

 

 

6/17(土)

原作ファンならば、キャラクター名である程度どのストーリーが上演されるのかを察してしまうものですが…SNS上の名前の由来になるほどのシズ様御一行好きとしては、この目で「祝福のつもり」を観ることができると思えば思うほどにうれしくてうれしくて…!会場に向かう電車でサクッと読んだのですが…いやほんとうにたのしみすぎる…あああ…どうしよう…

しかもシズ様を我らがPatchの(※当方は松井勇歩くんのファンです)三好くんが演じられるという時点でマジで期待しかないよね…!しかも「コロシアム」の前日譚である「祝福のつもり」のシズ様なんて…わかってるじゃん…!(まだ観ていません)

 

会場に到着。初めまして!あうるすぽっと!こんにちは!あうるすぽっと

区の施設らしい上品さを会場に入った瞬間に感じて…めちゃくちゃ好きな会場だ!と確信しましたね…!また1ヶ月後にお世話になります!よろしくお願いいたします…!

 

えっと、その、Weプレ先行でチケットを取ったのですが…マチネは最前センターなんですよね…そんなつもりじゃないのに…運を使ってしまった…

 

てかこれ絶対最初「砂漠の真ん中で・b」から始まるじゃん…まあポスターから察してはいたけども…ステージの上の景色が明らかにそれだもん…

 

マチソワおーわり!シズ様ァ…!ありがとうございました…(昇天)

 

 

舞台『キノの旅Ⅱ -the Beautiful World-』

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個人的にいままで観に行った舞台の大半は演者さんがマイクを付けていることが多かったこともあって、演者さんがマイクを付けずにほとんど地声で演じている姿を見て、へええ!めずらしい!マイクなしなんだ~!なーんて序盤に思っていたのですが、まさかマイクがないことによって、ありとあらゆる効果を生み出すとは思いもしませんでした…

「魔法使いの国」で飛行機が飛ぶ前のエンジンの爆音のなかでのエルメスの声の聞き取りにくさ、「仮面の国」で仮面をつけたまま話す民衆の声のくぐもり、「祝福のつもり」でラファとシズ様の立ち位置によって異なる声の距離感などと、マイクを通した声を聞くよりも、その状況下でのリアリティをうんと感じることができた上に、ひとつひとつのセリフに対する声色の解像度がグッと上がったような気がしました。これが…すごく…すごくよかったです…

 

前作に引き続き、終演後の感覚が(プロデューサーさんのインタビューでもありましたが)まさに「キノの旅を1冊読んだときの感覚」とまったく同じでしたね…!

時系列もそのままで、きちんと物語がプロローグで始まりエピローグで終わる時点で、まったくの原作通りなのですが…「魔法使いの国」や「祝福のつもり」などの「キノの旅を舞台化するならチョイスされるっしょ!」みたいなお話だけではなく、「賭の話」などの原作でもブレイクなるようなお話もちゃんと組み込まれることもあって、ストーリーのチョイスだけではなく、その構成までも「キノの旅」を体現しているように思いました。ほんとうに…口絵がないくらいで、今回の上演作品順で「キノの旅」の原作1冊を構成していても違和感がないくらいなんだよなあ…

 

前作同様に、以下は原作片手にちびちび語っていこうと思います。マチソワ間でも原作が読めてしまう電子書籍にバンザーイ!

 

「砂漠の真ん中で・b」

雨のなかでしなやかに美しく踊るキノ。長い茶色のコートを靡かせる様子はまるでドレスを着ているようで…キノが女性であることを表しているようでした…

 

「魔法使いの国」

ほんとうに国の誰ひとりちゃんと話を聞いてくれなかったんだろうなあ…いや聞かずともきちんと伝えようと努力してきたんだろうなあ…と思うほどに、ニーミャが飛行機のことを話しているときの饒舌さと熱量の高さがたまらなかったです…!ついうんうんって相槌打ちたくなっちゃうくらいほどだったなあ…

またそれに対するエルメスのいまにでも「ふーん」と言い出しそうな冷めた表情よ…エルメスって、物であるからこそ、人間が操作しないと動けないからこそ、基本的にぜーんぶ他人事なんだよね…そういうところめちゃくちゃ好きなんだよなあ…

原作を読んでみると…キノの「面白い香りです。なんていうお茶ですか?」といういつものくだりが削られていました。舞台ではお茶を出されていないにせよ、これって「何かをするために」があってこそのセリフなので…もしかして「何かをするために」の舞台化を見越して削られたのかなあ…いや考えすぎだよね…ただの時間短縮だよね…てかその前に「大人の国」の舞台化をだな…いやでもあの2話をセットにしてしまうとカロリーが高すぎるよね…ブツブツ…

キノの「銅像の手前に盛り上がりを作って~」のセリフのあとにぴょこんとジャンプをするエルメス…かわいいにも程があるじゃないか…人間が演じているからこその動きよ…

ニーミャを演じる小口さんの演技が、登場した瞬間にうっかり一目惚れしてしまうほどにどんぴしゃストライクでわたしの好みでした…!「魔法使いの国」ひとつでも「国長の官邸に突っ込んでもいい!」と言ったあとの「…ま、それはともかく~」の余計なこと言っちゃった~!感とか、パースエイダーを撃つ真似をするキノを見たときのセリフの間の開け方とか…ピックアップしきれないくらい「好きです!!!」ってお伝えしたくなるシーンがたくさんありましたね…あと「祝福のつもり」でもシズ様たちが泊まる宿のテーブルなどを準備し終わったあとにやれやれ~とくたびれた演技をしている姿を見たときにはシビれたよね…すこ…

国長が国の人々に銅像を倒すように呼びかけるときの生身から発せられる大声を肌身を持って感じたときには鳥肌が立ってしまいました…!キノからその呼びかけをはじめたのですが、それを横取りしてドバっと塗り替えるような大声で呼びかけていて…まさに国長として物理的にも存在的にも声の大きさを表しているように感じましたね…

 

「仮面の国」(師匠・キノパート)

前述のとおり、登場人物名でストーリーを察することができるにしても、師匠相棒コンビの話はなんだろう…?と謎に思っていたら「仮面の国」でしたね!原作22巻!

顔を背けて話す国民性について偉い人たちが説明するシーンで、偉い人たちが顔を見せないどころか客席に背中を向けた状態で座って、ひとりの偉い人の説明に合わせて腕をモニョモニョ動かす…というように、原作では地の文でサクッと説明されているところを非常にコミカルに表現していて、これぞ!演劇の力!と思いました。いやあ!おもしろかった~!!!

相棒のひと通りの説明を聞いたあとの何とも言えない愛想笑いが…これぞ相棒ってカンジだった…よっ!少し背が低くてハンサムな男!(たぶんほめてる)

師匠がその解決策を説明するときにキャスター付きのテーブルに腰かけて運ばれるのですが…言わずもがなめちゃくちゃカッコよかったです…!てか師匠に関しては前作からとっても美しいのに今作はもっと美しさに磨きがかかっていたような気がしますね…とくに「とても高い物なのですが、物々交換でいいです」と胸に手を当てて言い出した瞬間はまるで彫像のように美しかったです…これ以上美しくなってどうするっていうんだ…!(逆ギレ)

宿に戻ってくるキノを待つエルメスを襲うのは…日替わり!でした!笑 ソワレでは「レディース エンド ジェントルメーン!」という掛け声のあとにティアドロップのサングラス姿のイケイケの三好くんが登場して、エルメスを旅に誘うもののお断りされてしまい、その後なぜかテンション上げ上げのままで舞台袖に捌けていくのですが、なにもなかったようにキノがさらっと登場したので「さっきだれかとすれ違わなかった?」と聞くも「だれもいなかったよ」「夢でも見てたんじゃない?」とまで言われてしまうエルメスでした…!いやマジで役者さんでも吹き出してしまっても仕方がないと思うほどにシュールだったのですが、まったく動じないエルメスもとい辻さんが強かった…これぞエルメスのメンタリティ…!

「仮面の国」がはじまるとわかった瞬間に三好くんがシズ様じゃない役柄でステージの上に立っているのに気づいて(え?シズ様パートは?)と思ったものの、ちびまる子ちゃんでいうところの「後半につづく」ってやつでした!後半につづく!(CV:キートン*田)

 

「保護の国」

このお話で登場する動物とやらは、原作でもさまざまな動物を掛け合わせたような摩訶不思議な生き物だと説明されているのですが、舞台でも目にとてもやさしくないポップな色合いでニチアサに登場するへっぽこな悪役程度に禍々しさを醸し出している生き物がステージの上に表れました…たぶん遊園地とかに現れたらちびっこが泣きだしちゃうやつだ!助けて!ヒーロー!!!

…ふと思ったんですけども、大昔にこの国に人間が住むようになって乱獲されたって話があるってことは、このへんてこな生き物は食べられるってことなのかしら…?明らかに不味そうだけどなあ…

「魔法使いの国」での国長たちもですが、文章で読む分にはそこまで思わないものの、いざこの目にすると「保護の国」の動物たちに対する胸糞感がとてつもなかったです…!ホテルでオーナーのご両親の写真をぐちゃぐちゃにした挙句に、ちょっかいをかけられたときの、師匠の冷た~い表情からジワッとにじみ出る苛立ちには共感せざるを得なかったっすね…

動物を撃ち殺した師匠に続いて「やあれやれ」と続く相棒にきゅんとするのも束の間、ふたりが銃を構えた瞬間に流れる音楽がめちゃくちゃカッコよかったです…!てかこれって前作の「歴史のある国」でも流れていたような気がするのですが…気のせいかしら…

「動物」ではなくなってしまった元動物を殺戮する人々を止めようとするも見て見ぬふりをする警部と巡査を見て、「キノの旅」って文章だとちょろっと皮肉が効いたシーンも、絵や音、そして動きで表現した瞬間に一気にコミカルになることがあるよね~!と思いました。これが科学反応ってやつなんですかね…?

元動物を逃がして、相棒に「師匠。優しいところもあるんですね~」と言われたあとの師匠の「いいえ、いいえ」の言い方がマジで最っ高でした…!2回目の「いいえ」の声色聞きました?あれは完全に思わず笑いがクッとついこみ上げてきてしまったと言わんばかりの声色でしたよ…1回目の「いいえ」との間の取り方も相まって巧すぎるだろ…なにあれ…

 

「賭の話」

冒頭も冒頭に同じクラスの女の子に告白するか否か悩む男の子が登場した瞬間に、そのくだりは分かっていても、タイトルが思い出せませんでした。わたしもキノ旅ファンとしてはまだまだですね…

休憩なし2時間って作品への没入感は生み出せると思うのですが、観ている側としてはお尻が痛くなったりトイレに行きたくなってきたりと集中力がなくなりがちなので、中盤にこの手のさっくりとした軽めの話を差し込んでくださるというのもありがたかったですね…この後の話がすこし長いからなあ…

 

「英雄たちの国」

キノの旅」でも人気の話であることは知っていたものの、正直個人的にはアクション描写で胃もたれしてしまったこともあって、結局「フルート」初出の話という印象で止まりだったのですが、おかげさまでその認識が大きく変わったような気がしました。

いやまあマチネでは己の脳内の奥底にある記憶を辿りつつ観ていたのですが、結局どういう話なのかよくわかっていないな?と気づいた瞬間になにもかも諦めたこともあって、ほとんど原作未読のひとと同じ立ち位置で観ることにしました。ところが、原作をふわっと読んでいるにもかかわらず、1回通しで観てもその旨味というものをあんまり感じることができなくて…

でもこれがきっと原作を読んだことがないガチの初見のひとの感想なんじゃないかなあ、と思いました。わたしはあくまで原作ファンという立ち位置で観にきているために、このような視点でキノステを見ることはないと思っていたので…その点はうれしかったですね…!

原作から少し長めの話ということもあってまあ仕方がないにせよ、舞台にするにしてもアクション描写がやっぱり多いなあ~!!!とは感じましたが、文章だとぺぺっと読み飛ばしていた部分を、キャストさんたちのお芝居だけではなく、舞台装置や効果音なども相まって、2回目でようやくきちんとストーリーを理解するに至りました!舞台がなかったらきっとずっとそのままだったと思うので…改めて舞台化に感謝ですね!ありがとうございます!

以後、原作片手にぽつぽつと。エルメスと別れたキノの描写として「ほんの少し顔は険しくて、ほんの少し笑っているようにも見えた」という地の文があるのですが…いやあまさにそれでしたね…まさにそれだったよ…(うるさい)

背の高い男について「彼のジャケットの脇腹に、血が~」という地の文あるのですが、原作を読み返したいま、これは原作をちゃんと読んでいないと感じ取れない絶妙なラインだなあ~!!!と思いました。この点に関してはマジでちょっと苦しそうに走るくらいなんだよね…これはズルいですわ、ズルいわあ…!(ほめてる)

発煙筒を投げたあとの煙のもくもくとか手榴弾のとても大きな爆発音とか…マジでその辺に関しては舞台だからこそ映えるんだろうなあ~というシーンが盛りだくさんだったなあ…

毎回フルートを肩に掛けにくそうにするキノがかわいかったですね…エルメス!手伝ってあげて!ってめちゃくちゃ思った…笑

 

「仮面の国」(シズパート)

シズ様御一行のお話といえば陸視点の地の文ですが、今作の「仮面の国」「祝福のつもり」では、ときどき陸が講談師のようにその地の文を語る場面がありました。この点に関しては、もっともっとシズ様御一行のお話を舞台で観たい!!!と思うほどにめちゃくちゃよかったです…

前作よりも陸が身体のシルエットがわかりやすい服装ということもあって、より犬らしい仕草が満載でした!脚の組み方に威嚇の仕方、他人に対する様子の伺い方などと、ちょっとした動きひとつでも完全に犬のそれだったなあ…と思えば、スンっと立ち上がって人間のように振る舞うのが「人間の言葉を話すことができる犬」を見事に体現していて…なんというか、ロケット団ニャースみがあったなあ…にゃーんてにゃ!

そして!わたしの大本命!シズ様!お顔の作画としては原作の絵柄にぴったりで(前作はアニメ2期っぽい気がします)(ちょっと砂糖多めというかな)かつ、身体のシルエットと横顔とふわっとした雰囲気が完全にシズ様そのものでした…ありがとうございました…以下シズ様好き好きbotとなります…どうぞご了承ください…

早速ですが「余談だが、シズ様は、これがとてもヘタだった」という陸のセリフとともに首を傾げるシズ様よ…かわいいにも程ってもんがあるでしょうよ…あああ…シズ様のそういうところが好きなんだーッ!!!

「それはわかりません、シズ様」「余計なことをしない方がいいですよ、シズ様」というシズ様のセリフに対する陸の合いの手がやっぱり舞台になるとおもしろみがぐんと増してましたね…!いいぞ!陸!もっとやれ!!!(???)

師匠パートと同様に、シズ陸に仮面を外した表情を見せる群衆たちは客席に背中を向けており、その群衆の間を潜って陸がその表情について地の文のとおりに説明するのですが、当然ながら文章で読むよりもうんと感情が込められていて、とくに原作の見開きと同じようなプロジェクションマッピングとともに語られる「顔……。顔顔。顔顔顔–。」は飛び出す絵本のような躍動感を感じましたね…こりゃあたまんねえわ!!!

この話のチョイスですが、コロナ5類移行でマスクの着用云々のいまにぴったりだなあ…と思ったのはわたしだけでしょうか…少なからず思うことはあるよね…

 

「祝福のつもり」

個人的に、今作の大目玉でした。マジで死ぬほど楽しみにしていました。でもまさか最後の最後にこの話を持ってきてくださるとは…うれしいですね…感無量ですね…!

なんといっても「私の名前は陸。犬だ。~」というお決まりの地の文から始まるというのが、それはそれはもう、シズ御一行好きとしては至高の極みでしたね…ありがとうございました…!♡

シズ様の持っている黒い大きな布バックがあまりにもド長方形すぎてちょっとおもしろかったのですが、刀を収納するのならばそんなもんなんですかね…ときどき陸が首にかけていたのもかわいかった…

わたしたぶん加藤さんの演技もめちゃくちゃ好きなんですよね…師匠は言わずもがな、「英雄たちの国」の背の高い男や射撃場の先生も「祝福のつもり」の警官も、セリフの節々から、仕事からクタクタで帰ってきて早々にグッとビールを飲んだときのような、いまにでも「アサヒスーパードラァイ!」というナレーションが流れてきそうなほどのキレのよさがあって…やっぱりわたしクセとキレがあって味の濃ゆい演技を見るのがマジで好きなんだろうなあ、と痛感しましたね…

あああ…刀を使いながら悪党を倒すシズ様でしか得られない栄養がある…ぱっちだからさ…刀剣男士だからさ…わかってはいたんですけども…いま文章を書きながらでも、どろどろに溶けてしまいそうなほどにあのシーンのシズ様を脳内再生してメロメロになっています…ああカッコよかった…カッコよかった…

鉄くずを収集しにきたラファに対して「来たばかりだから、ないよ」と仰るシズ様の声色がほんのすこしやさしくてえええ…!いやだって「祝福のつもり」のシズ様って…まだ一人称が俺で言葉遣いもまあ荒いじゃないですか…それでもやさしいんだよ…ううう…

ラファがわちゃわちゃと周囲で騒ぎ立てるなかで静かに食事をされているシズ様がそれはそれはもう大変麗しかったです…元王子だけあってすごく食事の仕方に品があるのがめちゃくちゃポイント高かった…なにかを手で掴んでなにかをつけてお召し上がるだけでそれはもう絵画なのよ…(シズ様好き好きbot発動中)またそのときのシズ様の表情がほの暗いのもよかった…これは「仮面の国」を見てからこその対比だなあ…

ラファの「それに、ちょっと恥ずかしいですけど、一応わたしも女ですから……」というセリフで、なにを言い出すのかとヒヤヒヤするように見つめるシズ様が…生々しかったですね…!原作ではこのセリフのときのシズ様の描写がないとはいえ、個人的にはめちゃくちゃ解釈一致でした…

原作でも、わたしを買って!連れて行って!と喚き散らすラファを見かねて、陸に「後は任せた」とひとこと残して締め出すシーンが好きで…これが見れただけで満足だったなあ…!そしてラファが去ったあとにシズ様が扉を開けたときの陸の威嚇よ…ご主人様にも威嚇するのね…!

「議論はなしだ」と陸のセリフを遮る前にシズ様がドンとテーブルを叩きつけるのが…原作では「穏やかに」と書かれていたものの、これはこれで「コロシアム」前のシズ様の荒っぽさがよく表れていると思いましたね…

雪原でのラファの独白については、わたしの持ち合わせているありとあらゆる言葉も使っても薄っぺらい感想になってしまうような気がするので差し控えますが…「祝福のつもり」とシズ様の髪にキスをするラファが…絵になったことだけはお伝えしますね…

言わずもがな、ラファがめちゃくちゃかわいかった…シズ様と階段1段くらい違う身長差に胸きゅんでした…ね…

キノステってたぶん原作ありきの2.5次元舞台でもかなり原作に忠実な作品だと思うのですが…さすがにここまで原作のセリフのままだと、逆にそうではないセリフが浮いてしまいやすいんだろうんだなあ~と思いました。とくに「コロシアム」に行く旨を説明するシズ様のセリフは…エントリーの日付とかちょっと余計だった気がするんだよなあ…まあわたしが原作厨なのがいけないんですけども…すいませんね…原作原作とうるさくて…大抵ほめているので許してくださいまし…

 

「砂漠の真ん中で・a」

砂漠のなかでへとへとのキノの声色がマジでいまにでも干からびそうで…役者さんってすごいなあ~と思いました(小並感)2択に迫られても駄々をこねるキノのかわいさよ…

 

物語を終えたあとに、他のキャストさんたちを舞台袖から呼び出すためにキノエルメスが手を広げるのですが、キノがエルメスのスタンドを外してからエルメスが動き出すのが、最後の最後までちゃんと世界観を尊重しているんだなあ…って思って、原作ファンとしてはうれしかったですね…

 

 

ちっさいバックで観に行ったにもかかわらず、あまりにもたのしくて、終演後に前作今作のパンフを思わず買ってしまい、手に持ったまま帰ってしまうくらいに大満足でした…ありがとうございました…!

次回作こそ「船の国」を…!わたしは雨の中でシズ様のパーカーのなかに入るティファナと、ティファナにぐっさりと刺される三好くんのシズ様を見たいのです…何卒何卒よろしくお願いいたします…!

 

 

 

【ネタバレ】2022/5/21昼 舞台『キノの旅 -the Beautiful World-』

わたくし、シズノと申します。いつもはライブに行ったり舞台を観たりして以下のブログで感想を綴っている推し沢山の薄給OLでございます。

この本名とはまったくかすりもしないハンドルネームは小学校低学年のときからずっと愛読している小説「キノの旅 -the Beautiful World-」の登場人物のシズとキノから名付けたもので、一時期は表記が漢字だったりもしましたが、かれこれ15年ほど愛用しつづけています。

そんな登場人物の名前をハンドルネームにしてしまうほどに、わたしが愛してやまない作品が今回舞台化されるということで…さすがに観に行かないわけにはまいりませんでした。推しが出演する作品以外の舞台を観に行くのは初めてだ〜!たのしみ!です!☆

 

 

5/21(土)

早速、どのお話が上演されるのか予想をしたいと思います(ネタバレ避けてきたマン)

まず、公式Twitterで上がっていた舞台写真から「コロシアム」、登場人物から「優しい国」「人を殺すことができる国」「夕日の中で」は確定でしょうか…あとはあらすじの「森の中で」もですよね!たぶん!

問題は師匠相棒コンビがどの作品に登場するのか…なんとなーく1〜10巻あたりの話を主に上演しそうな気がするので無難に出会いの「長のいる国」ですかね…

あとは上演時間が1時間50分と意外と短いのでなにをどう盛り込むか…希望としては〜と書こうと思ったんですけども、わたしが好きな話はどう考えてもネームドキャラクターが登場してしまうからなあ…ぐぬぬぬ…

 

昨年秋以来のシアターサンモールに到着。とはいえ、I列より前に座ったことがなかったので、きょうはちょっぴり新鮮です!しかしこれはめちゃくちゃマットだなあ〜

舞台には夜の森の中の景色が映し出され、虫の鳴き声がちりちりんと響き渡っています。上手にキノのコートがさりげなーく置いてあるのが気になる…

ギリギリに滑り込んだので、あっという間に開演時間が近づいてきました。いってきます!☆

 

 

舞台『キノの旅 -the Beautiful Wolrd-』

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舞台化が発表されたときに(あくまで)女性であるキノを男性が演じるという話を聞いて、まあそういう作品もあるよね~キノはキノだから性別はべつにきにならないなあ~と思っていたのですが、それよりもわたしがいちばん大好きなエルメスが擬人化するという話を聞いたときには…百聞は一見に如かずにせよ…さすがに白目を剥いてしまって…

そもそもいままでただの原作好きという立場からいわゆる2.5次元舞台を観に行ったことがなかったので、映画やドラマの実写化のような改悪を容易に想像してしまったために(一応最悪のことを考えて)もしかしたらエルメスが人間として扱われてしまうのか?と不安で身がちぎれそうになったものの、ひとまずエルメスモトラドとして登場して安心しました…!

そしてモトラドとして登場したとしても、生身の人間が演じているエルメスを受け入れることができるのか、という問題もありましたが…完全に杞憂に過ぎませんでしたね…

 

エルメス、最初のビジュアル公開で「これはトンチキ作品かァ!?」と思ってしまったのですが、舞台を見るにあたっては違和感はありませんでした。だって…モトラドの形はしてなくとも、ちゃんとわたしの大好きなエルメスが目の前に存在するんですもの…!!!

感情表現はあれど一定の落ち着いたトーンを保った高い声もあるんですけども…基本的にはのっぺらぼうで、ちょっとこころの機敏はあっても空気感を醸し出す程度で、セリフで感情を出してもそこまで余韻を残さないドライな表情が完全にエルメスでした…エルメスに表情はないはずなのに、あれはエルメスの表情だと断言できるのよ…おかしいよ…

 

キノがエルメスをエンジンをかけずに押して動かすときは腕を掴んでゆっくりと押し出して(エルメスは前ならえのいちばん先頭のひとのポーズをしていました)走り出すときはサイドスタンドを蹴ってエルメスに乗る仕草をして両腕を掴んで一気に袖へ駆け抜ける…とひとつひとつの芸が細かかったなあ…たぶんこれめちゃくちゃこだわってますよね…?

てか下手にエルメスモトラド(バイク)で登場して、同じように動かすとしたらここまで細かい仕草はできなかったんじゃないかなあ~と思います。物がないからこそ、より一層表現として豊かになるというかなあ…

あと純粋にエルメスが人間だからこそ融通の利きやすい部分があったような気がする…技術的なことや専門的なことはまったくわからないけども…なんとなくそう思ったんだよなあ…(メタ発言)

曖昧な記憶で語ってしまって恐縮なのですが、エルメスもサイドスタンドを立てる/外す仕草をしていたような気がする…どういう動きだったか忘れちゃったけども…

なにがどうってさあ…エルメスとキノの体格差が華奢なキノが重くて大きなモトラドエルメスを動かしている感があって、めちゃくちゃよかったよね…!♡

 

キノのひとつのキーポイントである「コート」の話。あれは元祖キノからの譲りものだからさ…ちゃんと袖が折ってあるのが「わかってる」なあって…

あとエルメスと走り出したときにキノのコートが靡くのが疾走感を演出してて巧いな…と思ってしまいました…

 

キノのお顔があまりにも可愛すぎた…あんステでしののん演じているのも思わず納得してしまった…でも刀ステの肥前くんはダウト…だってビックリするほど透明感があるよ…!?

あのキノだったら全然「大人の国」も「何かをするために」も上演されてもおかしくないですね…赤いリボンとロングヘアにピンクのかわいいフリルのワンピース!プリーズ!

「コロシアム」でのふわふわもふもふの陸を前にしたときの目の輝き、ちょっとした仕草やポージング、そして身体のシルエットが完全に黒星紅白先生の描くキノそのものでした…

正直これはかえってキノを男性の役者さんが演じてよかったなあ~とまで思っています。わたし自身あんまり性別で物事を語りたくないというか、そもそも性別という概念が好きではないのでアレなんですけども…女性が演じるとキノが可愛すぎちゃうのかなあ、って…だって男性である櫻井さんが演じてもキノがめちゃくちゃ可愛いんだよ???むしろちょっとキノにしては可愛すぎると思ったくらいだよ???だって明らかに1~5巻あたりの黒星先生の中性的なキノの作画じゃないじゃん…これはちょっと女の子っぽい雰囲気を兼ね備えた最新刊のキノの作画だよ…

しっかし…早朝のトレーニングや「コロシアム」での戦闘シーンなどのキノのガンアクションがめちゃくちゃカッコよかったなあ…!これはガンオタである時雨沢先生にもご満足いただけるのでは…!

 

すべての話において、あまりにも原作に忠実すぎて頭が上がりませんでした…!もちろん多少は省かれているセリフはあれど、基本的にほぼほぼ同じでしたよね…?

正直キャラクターや用語(モトラドやパースエーダーなど)の小説ではある説明がまったくないなど、原作未読のひとにはちょっと優しくないのかなあ~と思ったのですが、これはこれで「キノの旅」という作品らしいのかなあ、と思いました。そういう作品だと思って見ていただければよいのだけども…てか!原作を!!!読んで!!!グッズといっしょに販売されていたから!!!(圧力)

 

ネタバレありの櫻井さん辻さん山本さんのインタビューを読みました。エルメスエルメスとしてちゃんと成立していましたよ…認めるもなにも認めざるを得なかったです…演じてくださってありがとうございました…!

 

 

以下、原作を読みながらお話ごとに語っていこうと思います。原作を片手に語れることほど贅沢なことはないですね!☆

 

「森の中で・b」

原作「キノの旅」は1冊でプロローグ(b)→短編数本→エピローグ(a)という構成になっているのですが(エピローグとプロローグは話がつながっているものの、時列系はa→bの順番になります)プロローグであるbから幕が開く時点で原作へのリスペクトを感じました…ありがとうございます…!

 

「人を殺すことができる国」

キノが山盛りクレープを食べ切る直前に通りすがりに山盛りクレープが回収されるのですが、折りたたみバケツの如くぺしょーんとなっているクレープの姿がシュールでした笑

路上の男から身を隠すときにエルメスが馬跳びの馬の姿勢をして、その上をキノが転がって隠れるシーンは、あれはエルメスが擬人化しているからこその所業だったなあ…

「人を殺すことのできる国」は2作目のアニメでも放送されていて、人気投票でも6位にランクインしているお話なんですけども…個人的にはめちゃくちゃ好き!という話ではないものの、寓話らしい寓話ですし、入国前の男と出国後の男の対比など「キノの旅」の魅力が溢れていて分かりやすいお話なのかなあ~、と思いました。

 

「歴史のある国」

師匠相棒コンビによるスカっとジャパン話!ですね!お話のオチもオチなのでほかのお話よりもギャグ味が強かったなあ~…

個人的に今回2.5次元化されていちばん映えたのは師匠じゃないかな…?と思いました。警官と交渉するときのちょっとした仕草とか様になっていましたし、そもそも佇まいがめちゃくちゃカッコよいのよ…!♡

あと警官の格好をした師匠がパパッと早着替えをするのがめちゃくちゃよかったですね…あのズボンって巻きスカートみたいな仕組みになっているんだ…!?

いま原作を読み返していて気づいたのですが…エルメスの「踊れマンボウだね」というセリフに対して、原作ではキノがスルーするものの、舞台ではこのセリフの瞬間に下手にいる師匠相棒コンビが上手のキノエルメスコンビのほうを振り向いて、キノが「鬼に金棒だよ」と小声で言っていました。原作に忠実というのもよいのですが、その相違を比較できるというのも原作ありきの舞台作品の醍醐味だなあ~…たのしいね!あとそのあとのエルメスの「そうそれ」が完全にエルメスの「そうそれ」だったわ…すこすこ…

立てこもる師匠一派に対して警官が呼びかけるくだりがめちゃくちゃギャグだった…いやもともとギャグなんですけども…生身の人間が演じているとここまで滑稽でおもしろくなるもんなんですね…いつもは客席で声を出して笑うことは控えているのですが、このシーンに関してはちょっと抑えることができなかったです…!あんなにも高飛車な態度をしていた警官の「おはようございます…」の声がまるで死にかけのセミのような声だった…笑

 

「夕日の中で・a」

ウィルという名前の人物が登場するということで、正直「どの話だ…?」と原作を読み返しました。それほどになかなかシブいチョイスだと思います。

原作ではエピローグ/プロローグ作品ですが、舞台では時列系通りの順番でした。でもちゃんとaとbに分けられていて…このセパレートがこれまた味があってよかったなあ…

 

「コロシアム」

わたしはご存知のとおりエルメスがあまりにも好きすぎるオタクなんですけども…シズ様もめちゃくちゃ好きなんですよね…!だってシズ様ったら、やさしくて強くてかっこよいのに、ちょっとした隙があってかわいいんだもん…!♡

対戦相手全員、小説からポンっと出てきたような姿でよかったなあ…人気のお話のひとつである「コロシアム」はあらゆるメディアミックスで形になってきましたが、たぶんいちばん再現度が高かった気がします!とくに2回戦目!めちゃくちゃ気味悪かった!笑

原作を読んでいてふと。現国王には二人の子供がいて…という話ですが、ひとりはシズ様で、もうひとりの話って出てこないのかなあ、なーんて思ったり。きになるう…

わたしも案の定「コロシアム」は好きな話のひとつなのですが、キノがシズ様(の後ろの国王)に銃口を向けたときの「あなたの後ろには、誰がいる?」のシーンを見たときには、わああ!!!いまわたしマジでキノの旅の舞台を見てるやん!!!と昂ってしまいました…

「コロシアム」だったかなあ、シズ様戦を終えたキノがエルメスにコートを着させてもらっていたのは…!

シズ様との再会前のシーン。陸が登場してエルメスといがみ合っているときに後ろで「はわわわ…」と言わんばかりの表情をしているキノがめちゃくちゃかわいかった…!いざ陸を撫でると「かわいい…かわいい…」と憑りつかれたように撫で回して、終いには陸をなぎ倒すまでに至るとシズ様に「キ、キノくん…」とドン引きされつつも押さえつけられていたのがおもしろかったです笑 わかるよ…ふわふわもふもふこそ正義だよね…!

 

「なってないひとたち」

話自体は覚えていてもどうしてもタイトルが思い出せず、帰りの電車でタイトルを探してしまいました。これまた激シブチョイスですね!☆

キノから師匠、師匠からシズ様のターンに移るときにアンサンブルの皆さんがアグレッシブで愉快なダンスを披露するのですが、あたたかくも救われない気持ちになる「優しい国」の前の束の間の安らぎでしたね…

 

「優しい国」

キノの旅で最も語られているであろう「優しい国」は、いまのキノが「キノ」になるきっかけの「大人の国」とリンクする部分もあって、その前提があるからこそこころに響くものがあると思うのですが…今回は「大人の国」は上演されませんでした。原作未読のひとは「大人の国」からの伏線を味わうことができないのね…と内心さびしく思えど、なんというか、もはやこの舞台は原作を読んでいる前提でつくられているような気がしますね…だからこそ原作にめちゃくちゃ忠実だったと思うんだよなあ…

機械工に「いっちょよろしく!」と腕タッチをしたあとに、工具でナットをいじられるとまるで肩もみをされているかの如く「そこそこ~!」と言わんばかりの恍惚の表情をしているエルメスがとてもかわいかった…!よかったね…!(あたたかい目)

いやあ、もう、さあ…どのように言語化したらよいのかわからないんですけども…今回キノが舞台化されたことでより一層こころに響いたのが「優しい国」でしたね…!というのも、最後のお見送りのシーンでステージ上にいるキノ(とエルメス)以外の生身の人間がこのあと火砕流に飲み込まれて死んでしまうと考えるだけでもう…あまりにもしんどくてしんどくて…「またいつか!」というセリフを聞いたときには思わず鳥肌が立ってしまいました…

「バイオクラスティック・フロウ」という難しいカタカナをめちゃくちゃ早口でスラっと言えるエルメスが最高にエルメスだったなあ…

「今からボクがあそこに行って、何かできることあるか?」というキノのセリフのあとのエルメスの「ないよ」が…今回のエルメスって、感情にせよセリフにせよあんまり余韻を残したり間を置いたりしない印象があったのですが、このセリフでは「…ないよ」と一拍置いて聞こえました。原作では「間髪入れず」という地の文になっているものの、これはこれで対比ができてよかったなあ…

 

「夕日の中で・b」

今回の舞台ではキノエルメス以外の役者さんがアンサンブルの役割をされていて、少なくとも「優しい国」で師匠相棒の役者さんが他の役で登場していたので、内心「これはきっとお着替えタイムだ…!」と思ったのはどうかナイショにしてください笑

(「夕日の中で・a」のときにも申し上げましたが)この話をチョイスするとはなかなかシブいなあ~と思えど「世界は美しくなんかない。そしてそれ故に美しい」というキノの旅のキャッチコピーに通じるところがあるからかなあ~、なんて思ったり。

 

「森の中で・a」

エピローグ/プロローグ作品の時列系を入れ替えるのは原作の常套手段ですが、舞台の構成となると、より一層味わい深いものになっていて、めちゃくちゃよかったですね…!

しかも「森の中で・b」では真っ暗闇のなかでふたりが会話しているのですが、「森の中で・a」では焚火をしていて、キノがその焚火を土で消すとともに本編が終わるというのが、原作通りとはいえあまりにもズルい演出だ…!と思ってしまいました…

 

ああ!今回観に行って正解だったなあ~!ほんとうにありがとうございました…!原作ファンであるわたしも大満足でした…!♡

あわよくば、続編を何卒よろしくお願い致します…!まだまだ舞台で観てみたいお話がわたしにはたくさんあるんだ…!

「大人の国」と「何かをするために」と「羊たちの草原」と…あとわたしはシズ様御一行の話がわりかし好きなので「船の国」をぜひ…!ティーをこの目で見たいんだ…!

 

【ネタバレ】2022/4/2昼 東海オンエア「不死鳥は死んでも輝く 伝説のドンビキコンティニュー」in 栃木

※当記事はネタバレありとなります。これからイベントに参加するよ!ネタバレ見たくないよ!という方はご遠慮くださいませ~!

 

 

 

 

 

 

本日はわたしの愛してやまないYouTuber!東海オンエアのイベント「不死鳥は死んでも輝く 伝説のドンビキコンティニュー」に参加してまいります!

…と、いつものテンションでブログを書きはじめてしまいましたが、こちらのブログでは初めての記事となりますね!

 

わたくし、シズノと申します。推しのライブに行ったり舞台を観たりしているオタクで、いつもは以下のブログ「空の暗闇は月を磨く」でライブや舞台の感想を書いています。

しかし「空の暗闇は月を磨く」はあくまで推し語りブログなので、どうにも推し以外のことを書くと違和感があり…今回、推し以外のことを語るにあたって当ブログ「じゃじゃ馬にさせないで」を開設するに至りました。はてブロって1アカウントで3ブログまで無料でつくれるんだね!ありがてえ~

とはいえ、正直推しの映像以上に東海の動画を見ている(垂れ流しているという方が正解かもしれない)ので、それはもはや推しではないのか、と言われちゃうとアレなんですけども…

メンバーのだれかが特定で好きという訳もなく、メンバー全員が好きですし、個人的にはどちらかというと、東海オンエアは好きなテレビ番組のような感覚に近いです。だから推しとはなーんかちょっと違うんですよね…

 

あ、ちなみに、ブログタイトルはわたしのカラオケの18番の「らんま1/2」のOP曲の「じゃじゃ馬にさせないで」から、サブタイトルの「推し以外のエンタメも オタクには媚薬」も「痒いメルヘンも乙女には媚薬」という歌詞からいただきました!女らんま好き好きくん!♡

 

ああ!いままであまり東海のことはブログでは語ってきてこなかったので、語りたいことがいっぱいだ〜!栃木までの長い道のりでたくさん語ろうっと!ではいざ参らん!栃木!

 

 

 

 

4/2(土)

サブチャンを流しながら身支度を済ませて出発!長い長い電車旅を楽しむとします〜!

 

長旅のついでに、よい機会なので小話をいくつかしようかしら…

東海オンエアを好きになったきっかけの話。わたしは元々はじめしゃちょーからYouTuberの動画を見るに至った人間で、前々から東海オンエアという存在は知っていたものの、東海の動画自体を見ることはありませんでしたが…はじめんが出ているから~と視聴した草彅さんのチャンネルでのはじめんとてっちゃんのファッションチェックの動画で、たぶん、てっちゃんがペチカに至った顛末が気になって色王の動画で見てから、いつの間にかズルズルと東海の動画を習慣的に見るようになったんだと思います。

ただどうして毎日東海の動画を見ないと落ち着かない身体になるほどにハマってしまったのか、はまったく記憶がないんですよね…笑

 

好きな東海オンエアの動画の話。

セラヤ!!!…ってこれは別チャンネルの話でしたね、いやあ失敬失敬!

オオゴキブリが地味に好きです。てつしばの掛け合いが神すぎる。

ゆるキャラGP。サラパン強火担。柱曙くんのサブチャン一生待ってます!笑

てつとゆめ。とにかくかわいいのひとことに尽きる…

野生動物さがし。タピオカ買ってきたにゅ~!のくだりが大好きすぎる…

 

ようやく会場に到着。いや、あの、ちょっと、入場してすぐブラックジャック先生とピンクタイツくんが見えたんですけども意味わからない距離感でえっとそのあああこのご時世でどういうことだ…!?フツーにニトちゃんとぷんさんにグッズ販売の列のご案内もしていただいたし、いまブログ書いているときにすぐ横をとしちゃんもてつしばといっしょに通ったよ!?え!?!??!????何が起きてるの!???!???

ちょっと…距離感あまりにも近すぎて…恐ろしい…意味がわからないよ…ああああああ…

 

ということで、グッズ列に並んでいます。

案外会場が駅から遠く、開場時間を大幅に過ぎてから会場に入ったので、開演時間に間に合わないかもしれないけども…並ぶだけ並ぶことにしました!最後尾がご案内していただかないとわからないくらい並んでいたけどもあと30分で間に合うかしら…

 

てかあなたたち3時間以上物販にいたのね…お疲れさまです…さすがチーム目立ちたがり屋…!☆

 

開演ギリギリにグッズ購入を済ませて、5分前に着席したら、すぐにはじまっていま終わりました〜!いやあ、マジで、東海好きなひとなら1回はイベント行って損はないですね…ほんとうにたのしかった…!

 

 

不死鳥は死んでこそ輝く 伝説のドンビキコンティニュー

f:id:kmcyszn:20220402214022j:image

開演するとともに、目の前のモニターに映像が流れはじめました。今回のグッズなどにも使われている8ビット風のRPGゲームの世界観で、前回のドンビキツアーの宮城・島根公演が開催されたのちに、コロナによって栃木・三重公演が中止になり、一旦ゲームオーバーに陥るも、今回ゲームを「コンティニュー」をすることで復活する…という内容でした。

わたし自身、今回参加するまでドンビキツアーに対して特別なにか思うことはなかったのですが、ひとりのオタクとしてはコロナ禍におけるイベントの中止・開催にはやっぱりどうしても思うところがあって…ちょっとうるっとしちゃいました…!まだ本人たちも登場していないというのに、先日のMOTHER2の配信じゃないけども、ゲームのエンディングを見たあとのような気持ちになりました…ほんとうに今回開催できてよかったね!☆

あと、映像のクオリティがめちゃくちゃ高くて、クソサムネで有名な東海とはいえ、YouTuberという名の映像のプロとしてのプライドやこだわりをひしひしと感じました。そもそもイベント兼グッズ大臣のとしちゃんのセンスが個人的にめちゃくちゃ好みなので最高なんだよなあ…

 

さっそくメンバーが登場すると…いつもの挨拶を!生で!見ることができました!うれしい!!!

 

語尾変更ルーレット!メンバーひとりひとりがホワイトボードに語尾を書いて発表すると…ゆめちゃんが「ダホン」、むしさんが「ナリ」、まさかのりょうとしが「だっちゃ」被り、そしててつしばが宇都宮ということで「〜の宮」被りというミラクルが起きました!仲良しグループすぎる!!!笑

そしてじゃんけんの結果、むしさんが1部のイベント終わるまでの間「~の宮」に語尾変更することに。この「〜の宮」の伝染力がやたら強く、最初のほうで皆が皆のみやのみや言っているのが全然内容が入ってこない上におもしろかったです!笑

 

とししばが栃木を旅する映像のクイズコーナーに。とししばがほかのメンバーより早入りして訪れたのは、岩下の新生姜ミュージアム!むしさんが岩下の新生姜がお好きの様子でテンション上げ上げだったのがかわいかったあ〜!♡

岩下の新生姜ミュージアム、噂には聞いていたのですが、ミュージアム内の展示物を見てメンバーも会場全体も笑いに包まれるほどにシュールな映像でいっぱいでした…プロジェクションマッピングがあまりにもサイケすぎた…こわい…

途中で動画を終えて、つづきは2部へ…とのこと。きになるう!

 

 

大縄跳び人狼。皆で大縄跳びするなかでひとり失敗させようとしている人物を当てる、という内容でした。リハでみんなが大縄に入っていく形式だったようですが、あまりにゆめちゃんが失敗しすぎてとしむしがチャレンジできなかったとのことで、全員最初から大縄に入った状態でチャレンジすることに。

最初にミスをしてみんなからやいやい言われるてっちゃんがてっちゃんらしかったし、むしさんやとしちゃんがてっちゃんにわちゃわちゃ絡んでいく様子がめちゃくちゃかわいかった〜!♡

ブラックジャックなカツラを振り落としてまで失敗に失敗を重ねて(てかてっちゃんって色は違えどブラックジャックの髪型じゃん!と思うのはわたしだけでしょうか)人狼とバレてしまったてっちゃんには、罰ゲームでニトちゃんのケツバット!先日のサブチャン(リンク貼ったら年齢制限かかっててわらった)もあって、ニトちゃんの特技も見せていただきました!あいにくケツバットをやったことがないのでその痛みはわからないのですが…あのメンバーの嫌がり方を見るに、これは相当痛いんだろうなあ…

大縄跳びがはじまるときに柴田が両サイドのりょうゆめの服を掴もうとするところがかわいすぎた…まったくお前ってやつは…(頭を抱えつつ)

 

柴田だけだれかに呼ばれてステージからひとり袖に戻った時点で察しましたが…なんということでしょう、夢にも見た、シバッハのソロクラシックコンサートを生で見ることができるなんて…!

1曲目は代表作のひとつ「アイコス充電切れた〜」を披露。間奏と間奏の間の柴田の動きがシュールすぎてダメです…おもしろすぎます…

2曲目はなんと新曲!スコット・ジョップリンの「ジ・エンターテイナー」でシバッハ節炸裂。相変わらずあまりにも強烈な歌詞すぎて逆に歌詞をなにひとつ覚えられなかったのですが、いつもより気合が入っていて、非常にメッセージ性が強い曲でした。いつか動画に残してくれないかなあ…

3曲目はパソコンが犠牲になった「うなぎ乾布摩擦〜」の曲。生で聞けば聞くほどあのヘンテコな歌詞に深い意味を感じてしまうのがあまりにも恐ろしくて仕方がなかったです…

シバッハ先生が1曲1曲間にMCを挟んで、曲名考えてなかった…と言いつつも曲名を教えてくださるのですが、完全に記憶の彼方ですね…

 

くじで引いた内容について全員でしっぽりとトークショー

好きな女の子のファッションの話で、むしさんが柴田のファッションについて、この色とこの色を合わせたら合うな~とか柴田なりの色彩感覚をもって選んでるの?という質問に、うん!と答える柴田よ…ふむ…?

付き合いたいメンバーは?という話題で、お互いを指名するとしゆめがマジでとしゆめだったなあ…すこ…

 

目立ちたがり屋さんたちは準備があるということで(!)ひとまず袖に戻ったところで、ゆめりょうむしでグッズ紹介のコーナー!

物販に行こうとするとバディさんから本気で止められるも結局3時間以上も物販に滞在してしまう上に、なんだったら裏からではなくガッツリロビー内を歩いて戻る(グッズ列に並んでるときにガッツリ見かけました)東海オンエアがマジで東海オンエアでしたね…好きすぎる…

Tシャツに「栃木」という文字を入れてしまったものだからこの公演で売れないととても困るようで、ひとり1枚ずつ配りたいだの、栃木県民のひとは責任を持って買ってくださいだの、3人の推しグッズはTシャツ!というカンペが出るだの…ガンガン宣伝していました笑

 

グッズ紹介コーナーを終えて登場するのは!!!みなさんお待ちかね!!!リサイタルズの「俺らリサイタルズ」!!!

正直わたしはこれが見たいがためにドンビキにきたと言っても過言ではないです…あああホンモノだぁ~!

登場前にむしさんが覚えてるかな覚えてるかなと3人が練習していたと仰っていた通りに、振付はまあまあぐだぐだだったのですが笑、これはあくまで余興に過ぎない上に、俺リサの振付自体が明らかにライブ向けじゃないと思いますし(とくにラップ後の「無敵な夜の~」のカリスマの振付はほんとうに大変そう…)あのぐだぐだ感がむしろリサイタルズらしくてよかったです!歌はカンペキだったね!(音源)

わたし自身、羞恥心(上地さん)のファンなのでお察しのとおりなのですが、ほんとうにリサイタルズが好きなんですよね…!とくに俺リサは衣装も個性がすごく反映されている上に、振付も派手でトンチキっぽさが表現されていてかわいいし、なによりも大好きな柴田先生の歌詞というのが最高すぎるのだ…!♡

あと「Oh Chanpion~」のときのエース様の腿の質感と、スターのキレのある腰の動き、カリスマの腰周りのふわふわとコミカルな腰の動きのマリアージュを一気に摂取したときは過剰摂取のあまりに目が回りそうになりました…!

生リサイタルズを見ることができて、生で羞恥心を見ることができなかったわたしも疑似的に浄化されたような気がしました。これからの活躍も期待しております…!♡

 

突然映像が流れると、オモシロスナイパーだ!!!ゴルゴが客席を狙い撃ちです!!!

腕にマジョリカマジョルカのロゴを彫るゴルゴに、オッパ乳首オッパマン~と懐かしネタを繰り出すゴルゴ…おもしろかったあ〜!笑

 

ゴルゴに狙い撃ちされたところで、メンバー全員再登場!あたらしいカラースーツのお披露目です!カラースーツもこの目で見れてよかったなあ~!

よくよく見ると柴田のズボンが短パンから長ズボンになっていました。しかしあそこまで柴田の短パンスーツに見慣れてしまうと…違和感を感じざるを得ないですね…笑

としちゃん曰く、みんな太って前のスーツが入らなくなっちゃったんだって!ゆめちゃんに至っては10Kg太ったそうですよ!それはさすがに太りすぎ!笑

皆がカラースーツを着てキメているなかで、よし俺も…と鏡の前に立ったゆめちゃん。でも鏡を見たらそこには演歌歌手が立っていたそうで…ピンクというのがより一層演歌歌手感を際立っているような気がする…!笑

 

プレゼント抽選会!6名様にサイン入りトートバックを、残り6名様にはメンバーの私物をプレゼントというサービス精神旺盛な企画ですね!☆

むしさんはエレキギターに差し込んで踏むと音が変わる機械(エフェクターでしたっけ?)に、としちゃんはサングラス、てっちゃんはプレゼントの存在を忘れていたらしく直前まで使っていた「名前 住所 電話番号」と謎の刻印が入ったAirPods、りょうくんは紙袋に入ったキャンドル、柴田は沖縄で購入したウルトラマンのヘンテコ怪獣Tシャツとチマチョゴリの下(上は失くしたらしい)に、ゆめちゃんは帽子でした。

りょうくんがキャンドルを紹介すると、紙袋に入ってるじゃん!私物じゃないじゃん!とてっちゃんからツッコみが入るも、どうやらその場で誕生日だと知ったひとに渡せるようにストックしている誕生日プレゼントのひとつとな…!誕生日プレゼントのストックとは…お友達の少ないマンには刺激の強いパワーワードだわ…なんそれ…!?

 

抽選も終えたところで、いよいよ締めに入ります。ひとりひとりご挨拶をしてくださいました。

てっちゃんがイベントはYouTubeでの活動の「打ち上げ」だと考えていて、今後もYouTubeでの活動をがんばって、またみんなで打ち上げをできる日を楽しみにしている(意訳オブ意訳)と仰っていて、イベントをいわばご褒美のような扱いだと思ってくださっているのが…すごく…よかった…!

ご挨拶も終わって、それぞれ下手上手のステージギリギリにやってきて手を振ってくださったあとに、中央に集まるも、名残惜しいのかメンバー全員がこころなしかステージを去りがたい様子だったのが…うれしかったなあ~…

個人的に東海オンエアに対してなににおいてもドライな印象があるのですが(そこがめちゃくちゃ好きなところだったりします)物販に遊びにきてくださったことも含めて、名残惜しそうにしていたりする様子をみて、思わず愛を感じてしまいました…!これは生でお会いすることの特権なんでしょうかね…!

 

はじめての生の東海オンエア。とにかくりょうむしの身長差がエグすぎる!!!笑

りょうくんが大きいのであまり目立たないのですが、てっちゃんもスタイルがめちゃくちゃよいのだなあ…と思いました。思っていた以上にシュッとしてた…

わたしとしちゃんの体躯が好きなんですよね…引き締まった肉質で身体のラインがしなやかで…そこまで身長が高くないのもポイント高いよね…

ブラックジャック先生にピンクタイツくんと十字架祭りだったのですが、カラースーツでてつしばのほぼ十字架なしの状態も見ることができてうれしかったです!☆

 

シバッハにリサイタルズにカラースーツと…こちらが生で見たいものが盛りだくさんでほんとうにうれしかったです…ふわふわっと東海のイベントに参加してみようかな~と思って今回参加するに至ったのですが、これは東海好きなひとなら参加して損はないですね…マジで参加してよかった…!

てかこの手のファンとのふれあいイベントって別界隈で参加したことはあっても、どちらかというとおまけのような感覚だったので、まさかここまでのクオリティだとは思わなかった…

 

 

ということで!この記事はここまで!ありがとうございました!♡

今回推し以外のイベントについてはじめてブログで感想を書いてみたのですが、思っていたよりもずっとブログを書き進めることができてよかったです!なによりもめちゃくちゃ新鮮だった!今後もなにか書くことができたらいいなあ~…

 

 
 
 
 
 
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