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【ネタバレ】2026/7/3昼『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Requiem from Knights-

 

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あんさんぶるスターズ!「返礼祭」ストーリーの舞台化・2作目は「レクイエム*誓いの剣と返礼祭」、ズ!時間軸でも屈指の胸アツストーリーが舞台化ということで…今回もチケットをこの手に観に行ってきました!

 

原作ストーリーは全46話とかなり長いこともあって、どんでん返しが起きる中盤辺りまでは端折るところはサクサクと端折って、終盤をじっくりと描いていくような構成でした。

観る前から所々端折られるのは当然だと思っていたので、それは仕方がないことだと納得はしているのですが、ウーン、原作を読んだあとだとさすがに物足りなさを感じてしまいましたね………

 

あんスタ名物「ライブ途中に会話をするアイドルたち」は今回も健在だったのですが…原作通りっちゃ原作通りではあるものの、曲が流れる中でせっかくの噛み締めたいほどによいセリフが語られてしまうのはとてももったいない…と感じてしまいました…

嵐ちゃんが王さまのときのレオのモノローグとかわりと好きだったんだけども…わたしのポンコツな耳がセリフを上手く聞き取って言葉として認識をしてくれなかったですね…泣

「レクイエム*誓いの剣と返礼祭」永遠の光/第十話 より

 

あと、レクイエムでは、嵐ちゃん・司・リッツが順番に王さまになってライブをする〜というシステム、ストーリー展開だけあって、幾度もライブシーンが入ることがあったのですが…

いやあの、公式で本編のライブシーンでの使用が許可されていたのでペンラを使いましたけどね、あの短スパンで幾度もペンラを点けたり消したりするのは、さすがに気が散るよね!!!!!という話で…観ている側としては没入感に欠ける演出だなあ、と身をもって感じてしまいました…

その上に、初見だとさすがにどのタイミングでペンラを消したらいいのかよくわからなくて…おかげさまで、中盤にしてわたしの元々あまりない集中力が散り散りに消え去ってしまいました…ゆえに観劇前日に原作を読んできたにしても、今回は少し記憶が曖昧でございます…

いやBMのときは新鮮だなあ〜!と思っていたんですけどね… まあこれはてめえの勝手にしろよって話ですけども、わたしには今回を経てこの演出は合わないと判断したので、今後は本編でペンラを使うのはやめようかなあ、と思いましたね… うーん、わたしはほんとうにつくづくペンラと相性が合わない人間なんだなあ…(遠い目)(別の話です)

でもでもでも!終盤の何の光も灯さないサイリウムが〜のくだりで、その展開を知っている身としては内心どうなるんだろう!?と勝手に心配していたのですが、そのタイミングでライブパートがあったのはよかったですね…!2階席だからペンライトいっぱいの客席の景色をよく味わえなかったことをちょっと悔しく感じるほどでした…

「レクイエム*誓いの剣と返礼祭」永遠の光/第二十七話 より


中盤、暴虐な王に成り変わり、仲間たちに心にもない言葉を浴びせるレオを観ているのがあまりにもしんどくてしんどくて…まるでグロテスクな映画を見ているかのように眉を顰めて目を閉じてそのシーンを耐え忍びたくなるほどでした………

もちろん、核心を突いた言葉を浴びせられたリッツや嵐ちゃんのことを考えて胸を痛めましたが…度々申し上げていますが、わたし個人的にあんスタのキャラクターの中でいっちゃん気持ちがわかる!と思うキャラクターがレオなので、さすがに言い過ぎだとは思えど、ついレオに心が寄り添ってしまい…目を潤ませてしまいました…

しかしながら、2次元で表現された物語を3次元に展開する、ということは物語に奥行を広げられるということで…レオの鋭い言葉の刃に倒れ込むように憔悴するリッツと、肩が上下に動くほど息を荒くして怒りを表す嵐ちゃんをこの目にすることができたり、大暴れするレオを筆頭にその場が集団ヒステリーに陥るような様子を肌で感じることができたり、だからこそあの場の空気をガラッと変えるような発言ができる司の凄さが伝わったり…改めて2.5次元舞台の魅力を感じることができました…

そうそう!レオが暴れ出した当初、りっちゃんがむ!としたお口とお手手をしていて…可愛かった…とてつもなく可愛かった…

 

集中力が切れてぽやぽやしている中でも、明らかに原作と違う!と思ったのは、モーツァルトのレクイエムの「怒りの日」と「永遠の光」が英智を通してちょいちょい登場していた部分でしょうか、原作ストーリーのタイトルにあるとはいえ、粋だったなあ…

あとは…ラストで戴冠式が描かれていたこと!ストーリー的にもビジュアル的にも…綺麗にまとめ上げたなあ!という印象でした。レオご乱心のシーンでも思いましたけども、あの玉座めちゃくちゃ映えるよなあ………

 

レオの動き、生身の人間で見るとマジでやかましいなあ…ちょっとは落ち着いてくれ…と思いましたね…(これはとても褒めています)

そういえば、序盤の円卓会議でレオがみかんを食べたあとにウェットティッシュでこたつのテーブルを拭き拭きするのはちょっと解釈違いだったかもしれません…笑

 

真緒との音楽室のシーンや、王さまになったときのライブシーンでのモノローグなど…客席で観ているこちらまでも息がちょっと苦しくなるほどに、変化を恐れて気弱になるリッツの不安が伝わるまっきーさんの演技に心惹かれまくりでした…さ、さすがだった………

 

レオの「大嫌いなんて嘘!みんなみんな大好きだ!」と言葉にならない気持ちが溢れ出るシーンで既にジワっと涙が滲んでいたのですが、そのあとの泉の「どうすれば笑ってくれる?」とチェクメがリフレインするシーンで泉の苦しみと混乱が声に溢れていて…思わず涙をぽろっと溢してしまいました…

お互いを愛しあっているからこそ、愛と愛が正面衝突して事故を起こしてしまうふたりが…しんどい…(MM編も思い出しつつ)

「レクイエム*誓いの剣と返礼祭」永遠の光/第三十話 より

「追憶*モノクロのチェックメイト」孤独な玉座/第八話 より


英智くんはさ…シーンを締めるひとことを言わせるにはたぶんちょうどいい役割なんだろうね…と思う瞬間が度々あったなあ…

 

思えば、結局喧嘩祭ステを観に行かなかったので、初めて生のステ桃李を見たのですが…ほんとうにかわいい!かわいいのひとことに尽きる!

しかもサイズ感もどんぴしゃだし、話し方も歌声も桃李の風味をよく感じられるし、歌もお上手で…メロメロになっちゃいました…!♡

 

MLからあんスタに入ったわたしが、当初推しであるMaMと曲調が好みだった流星隊以外に、オ!これは好きな曲だ!と感じて、徐々にほかのユニットの曲を聴き始めたきっかけが「Grateful allegiance」だったので、今回ステでようやく聴くことができて感無量でした…!リッツの「愛を込めて」がメロすぎてたまらなかったなあ…♡

 

幾度と足を運んだステラボールでも、今回初めて2階席に座りましたが、思ったよりも見やすかったです!下手に1階席の上手下手に座るよりも全然よいかもしれません…

しかしながら、シンシャイで英智と嵐ちゃんが目の前を通るとは…!客降りがあるとは聞いていたものの、あまりの近さにビックリしちゃった… 英智がお顔がすごく可愛らしいし、嵐ちゃんはめちゃくちゃ綺麗だった…ほんとうに同じ人間なのでしょうか…?

というか、2階席だからですか?休憩中めちゃくちゃ映画館のキャラメルポップコーンの匂いがわたしのお腹を鳴かすほどに漂っていたのは…

 

 

さてさて!8月の10thライブも迫るところですが、「衝突!思い還しの返礼祭」「バトンタッチ!涙と絆の返礼祭」、「追憶*集いし三人の魔法使い」「駆け引き◆ワンダーゲーム」の舞台化が決定しましたね!神様仏様ネルケ様ありがとう…ありがとう…!😇

翠贔屓としては(推しは三毛縞)ずっとずっと隊の返礼祭を密かに楽しみにしていたので…この目で舞台作品として楽しめる日が本当に訪れると思うと興奮が醒めることを知りません。跪いてべしょべしょに泣く翠を…み、見れるんだ…!(どうかわたしの推しが役を続投してくださいますように…!)

しかしながら「ワンダーゲーム」も上演するのでは?という推理があっててにっこり!てか「エレメント」ってまだ舞台化していなかったんだ…?ってカンジですね…

ともあれ!ひとまず8月の10thライブを楽しみに日々がんばっていこうと思います…!うちわもそろそろ作ろうっと!♡

 

 

※ ゲーム内のストーリーのスクショについて、以下に準じて掲載いたしました。 

 

 

【ネタバレ】2025/11/5昼『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Blessing Moment-

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いよいよあんステもズ!時間軸も年度末に!待望の「返礼祭」へ!

前日に原作のストーリーとなる「モーメント*未来へ進む返礼祭」を読んで、何度も読んでいるのにもかかわらず涙涙涙… そして客席でも何度も何度も何度も目を潤ませてしまいました…

 

台詞に対応する背景や衣装の変化はあれど、ストーリー構成に大きな変化はありませんでした。ただ冒頭にValkyrieが七夕祭衣装で現れたと思ったら、「演舞 天の川にかける思い」で英智に対して牙を剥く宗のシーンの再放送があって…わたしはMoMは観劇していないのでありがたいにも程がありましたね…激アツだったなあ~…!

「演舞 天の川にかける思い」天上の逢瀬/第五話 より

 

楽曲を歌っていたかと思えば、途中で会話シーンが差し込まれるという演出があり…夢ノ咲どころか、あんスタ名物・ライブ中に内輪で会話をするアイドルたちをこの目にすることができました。これぞ2.5次元の旨み!!!あんスタ世界をこの身をもって体感しているような気分になったので…この演出はめちゃくちゃアツかったですね!!!あと初見だと歌唱時のみ許可されているペンライトを消した方がいいのかどうかちょっと悩みました!!!笑

 

あんスタ世界のアイドルたちは機械音痴さんがやたらと多いにもかかわらず、嵐ちゃんといい紅郎といい、演者さんがいないキャラクターをやたらと電話で登場させているので…忍法!演者さんがいないキャラクターを電話で登場させる術!なんて茶化したくなりましたが…

チェクメの三毛縞といい、浅井さんの脚本になってからというものの、舞台化するにあたって原作でとあるキャラクターを演じる役者さんが出演できないとしても、そのようなメタな都合で原作のストーリーを捻じ曲げることなく、舞台でもきちんと各々の役割を全うさせてくださるのが…そのキャラクターを愛するものとしてどれだけありがたいことか、と思いますね…!

 

前回のチェクメステからおそらく生歌になっていると思うのですが…あまりにもValkyrieのお歌が上手すぎてずっと鳥肌が立ちっぱなしでした…!いままであんステはそれっぽく加工された録音が多かったので…そのままのテンションでさほど歌には期待していなかったのですが…だからこそえらく圧倒されてしまいましたね…

宗のファルセット聴きました?あと原曲で宗が声に凄みを出しているところを同じように歌ってるところも聴きました?これぞ「夢ノ咲学院の帝王」の実力…!!!

みかちゃんも喋ると「んあ~」としているのに、いざ歌い出すと声の低さと厚みのギャップがすごくてえええ…度肝を抜かれましたよほんとうに…

 

斎宮宗さんが魅力的すぎる問題。運良く今回は上を見上げつづけて首が痛くなるほどの前列で観劇できたゆえに、その格式高く麗しいそのお姿をありがたく拝ませていただきました…!

みかちゃんが屋上で嵐ちゃんと電話をするシーンで、暗がりの中で衣装のスケッチを伏し目で見つめる斎宮宗さんがあまりにも深窓の令嬢すぎてこころが奪われてしまいそうでした… あと終盤にみかちゃんお手製の衣装を大切に抱える姿がめちゃくちゃ愛おしかったです…宗くんうれしかったのねえ…!♡

「Singin'☆Shine!」で、みかちゃんを始め、ほかの子たちが客席にコーレスを求めるときにひとり腕組みをして客席を眺める斎宮宗さんよ…これはもう解釈一致ですわあ…

なんというかその、ひとことくらいならそこまでなんですけども…ときどき現実でも口調がやたらと演劇染みているひとっているじゃないですか、宗はたぶんそのタイプのひとだと思うのですが、いざ目の前に立っている生身の人間にあの口調で長々と話されるとここまで演劇臭く感じるんだなあ、と思いました。もちろんこれは決して山崎さんに対して「ベタな演技をしている!」と思った、という意味ではなく、生身の人間が演じる舞台作品だからこそ、宗のそのようなパーソナリティーをよりリアリティーに引き出されたんだろうなあ、と思った次第でございます…

 

初めてステのみかちゃんを見るに至りました。Valkyrieや宗に対する誇り高さゆえのえっへん!と言わんばかりのドヤ顔やなずなを敵として扱うツンデレ顔など、表情がコロコロ変化する様子が大変可愛らしくて萌え萌えでした…!♡

前述で宗の演劇染みた口調についての話をしましたが、みかちゃんに対しても同じようなことを思って…というのも、生身の人間のオッドアイってこんなにもギョッとするんだ!?と思いました。とはいえ、わたしはそれなりに2.5次元作品を観劇しているゆえに(たとえカラコンだとしても)現代社会ではそう出会えない色の瞳をした生身の人間を幾度も見てきてはいる上に、そもそもみかちゃんオッドアイだって知っているのに…ね、あの黄色の瞳を見たらつい…そらみかちゃんだってコンプレックスに思うよね…

あとなずなへのツンデレっぷりに対して、友也など年下の子たちへの声色がやさしいお兄ちゃんでたまらなかったなあ…

 

宗から「今すぐ僕を殺せ」と命令されたのちに突き放されたあと、みかちゃんが動揺のあまりに身をぎゅっと縮こませて自分の両手をにぎにぎしてて…その動きにあまりにもわかりみが強くて胸がキュッとしました…

とはいえ、宗は宗なりに、みかちゃんがポロッとこぼした言葉に対して、宗なりの考えを述べてもみかちゃんに伝わらなかったからこそ、みかちゃんを「人間」に、そして自分と対等な「芸術家」になってほしいからこそ、また大切に想うからこそ、あえて棘のある言葉を浴びせたのであって…それゆえに、みかちゃんに背を向けてそのような言葉を発するときの宗の表情がとてもしんどそうで…こちらまで胸が痛くなりましたね…

「モーメント*未来へ進む返礼祭」Tragedy/第十二話 より

 

ここまでValkyrieの話をたくさんしてしまったのですが、Ra*bitsには泣かされっぱなしでした…泣

わたしはほんとうにRa*bitsにめためたに弱くて…パリライのときもそうだったのですが、ズ!メインストーリー序盤、S2で紅月に相手にもされなかったうさぎさんたちがこんなにも立派になって…!と思うとすぐ涙腺が崩壊してしまうんですよね…

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ズ!メインスト―リー 第一部第二章「Rebellion」第三十九話「慟哭」より

 

というか、そもそも1年生の友也・しののん・光の3人まとめて同じ既存のユニットに加入することが難しかったという状況もあれど、それゆえに1年生で右も左もわからなくともユニットを結成しようと時点で、この子たちは伸びしろがありまくりなのですが…

(原作ストーリーで宗も言っていましたけども)S2での屈辱から、レッスンのみならず校内アルバイトまでに至る地道な努力と、七夕祭にお月見ライブ、ハロウィンパーティーなどの活動を積み重ねていき、結成後に渉に紹介されて助っ人として加入したなずながリーダーとして1年生3人を育て上げた結果が、今回の返礼祭というね!来年度からなずなが一時的にでもいなくなるからって、友也がリーダーになるからって、その成長ぶりが凄まじくて…おばちゃんはずっと涙を目に浮かべてましたよほんとうに…

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「モーメント*未来へ進む返礼祭」Humanity/第八話 より

 

うさぎさんたちがかわいいのは当然なんですけども、2部の衣装がとにかくかわいい!

おそらく聖歌隊モチーフ?だと思うんですけども、生地がボアとかキルティングとかで全体的にモコモコしていたので、ちょっとパジャマみあってそれが余計にかわいかったですね… お辞儀したときに垂れたうさ耳が前に倒れるのまでかわいかったなあ…

 

返礼祭を前に、光が客席を駆けていき「モヤモヤする~」と言って舞台袖に消えていくシーンがあったのですが、三毛縞推しとしては「スカウト!色彩百花」がつい頭を過ぎってしまったのは…ここだけの話にしてください…

「スカウト!色彩百花」咲かない花に祝福を/第一話 より

 

前作に引き続き、別の舞台の観劇が迫っているので感想はここまで。

今後として、ズ!時間軸の返礼祭シリーズを消化していくのかと思いきや、次回作はなんと「暑気払い☆猛暑を喧嘩神輿で吹き飛ばそう!汗と汗、筋肉と筋肉、男と男のぶつかりあい!ワッショイワッショイ祭」もとい、通称「喧嘩祭」なんですよね!フルボイス化総選挙を勝ち抜くストーリーにしても、まさかのまさかすぎて驚きました!

「決別!思い出と喧嘩祭」暴君の詔/第三話 より

これだったら「ワンダーゲーム」や「節分祭」も舞台化されてもおかしくないかもしれないなあ…とは個人的に思うのですが、ともなるとズ!!の舞台化は果たして何年後になるのでしょうね…?

ともあれ、わたしは早く流星隊の返礼祭が見たくて仕方がありません。推しが演じる翠が泣いて怒って意気消沈して、そして流星の如く輝く姿をこの目で見届けたいなあ………

 

 

※ ゲーム内のストーリーのスクショについて、以下に準じて掲載いたしました。 

 

【ネタバレ】2025/5/30昼 『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Desperate Checkmate-

 

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ほかの舞台やライブの予定もあってスケジュールがぎゅうぎゅうだったので少し悩みましたが、ストーリー的に推しの三毛縞が登場するからなあ…とチケットを手に入れて観に行ってきました~!今日も舞台観劇を控えているので今回は勢いのままにざっくりと感想を述べてまいります!

 

 

ストーリーは概ね原作通りだったのですが…「追憶*モノクロのチェックメイト」は物語の重苦しさに対して篝火やレクイエムほど長いストーリーではないこともあってか、それだけではなく「噪音◆渦巻くホラーナイトハロウィン」での台詞や公式ノベライズのひっひ先生書き下ろしの「Lionheart」などもストーリーに組み込まれていることに驚きを隠しきれませんでしたね…!

 

実際ステではキセキシリーズ、謂わばSSまで終えているゆえに、特にDDD前の序盤・終盤の英智と泉のチェスのシーンはどうなるのかなあ…と思っていたのですが、これはどうやら杞憂だったようです。わたしは原作チェクメのこのシーンの静かに物語が終わっていく寂しげな空気感が好きなのでめちゃくちゃうれしかったなあ~!

 

原作ではエピローグ、泉とのチェスのシーンで英智の一連の動きがドリフェス制度の試用実験からなるものであったことが語られるのですが…舞台ではまるで戦隊番組の悪役の如く英智のその思惑が描かれていたのがとても印象的でした。元々の種あかしのような描き方もよいのですが、これはこれで英智がなにをもって行動しているのかがわかりやすくなるだけではなく、英智の手のひらの上でレオが転がされている感が染み出しているのがすごくよかったですね…

そうそう!英智の悪役ムーブなシーンのときに照明が五奇人カラーで照らされるシーンがあったのはアツかったなあ~…わかってるなあ…!!!

 

序盤のレオがリトルジョンを助けるシーンで既にあまりにもしんどすぎて泣きそうになり、ところどころ胸が苦しくなってグッと涙を抑えるも、終盤のレオかレオの曲かの2択を迫るくだりでまた泣きそうになり…と感情がとても忙しかったなあ…

わたしはレオの思考や心情に強く共感することが多いので、ついレオに感情移入をしてしまいがちだけども…レオに言いたいことをぶつけられた泉がぽつりと零す一言もすごく苦しかった…苦しかったなあ…

てかリトルジョン思ったよりもデカくて笑いました!ふとっちょのコーギーくらい大きかったなああれは…笑

 

追憶を描く上で1年生というのはほかの2年生3年生メンバーとほぼ平等に扱おうとするとかなり難儀なものだと思うのですが…まさか司の出番がユニットに忖度されずにここまで原作に忠実に扱われるとは思いもしませんでした…!さすがに英智やつむぎよりも本編に登場しないとは思わなんだ…!いざ出番を作ろうとすると蛇足になってしまうのは否めないとはいえ、あまりにも原作ストーリーに忠実すぎて…いいんですか!?と思ってしまうレベルでしたね…潔すぎる…!!!

てかさあ…北川くんもそうなんだけども、まっきーさんが今回のリッツの立ち位置で出演されるというのがすごいって話で…そらこのメンツだったら公演期間も短いよね、と納得せざるを得なかったですね…はい…

 

初めて生のステつむぎを見たんですけども…手足長くてデッカくてよかったなあ…あと声が似すぎた…歌声までもそのまんまじゃん…

 

 

三毛縞斑がいました。ほんとうにいたんです。信じてくれよォ!!!!!!!!!!

オイ!!!チェクメで出てこなかったらSagaやらない限りは今後ズ!では出番ないぞ!!!ワンチャン隊の返礼祭で高峯さんちの八百屋を手伝うくらいしか!!!などとよっこいさん本人のご出演がないことを正直勝手にめっっっちゃくちゃ悔しく思いましたし、観劇したあとでもリトルジョンを抱えながら「こまどりをころしたのだれ?」を歌い、弓道場でのくだりを怒りを滲ませつつ話すよっこいさんの三毛縞をこの目で見たかった!!!という気持ちはもちろん残っていましたが…

顔が見えない状態でアンサンブルさんが三毛縞の姿で演じる形で表現することで、チェクメにおける三毛縞の役割や立場をないことにしなかったことが、わたしはほんとうに、ほんとうにうれしかったです。ありがとうございました!!!!!♡

 

アンサンブルさんが演じる三毛縞があまりにもよっこいさんの演じる三毛縞のすぎて思わず感激してしまいました。胸の張り方や足の広げ方、ズカズカ踏み込んでくる歩幅もまさにそうだったのですが、練習室でのマザーグース云々のときに指を差してグッと腰をかがめて泉に近づく動きがマジでそのまんまだった…役者さんってほんとうにすごいなあ~…!

 

1回きりしか聞いてないゆえにかなり瞬間的な感覚のものである上に、ステージ上にいる役者さんとのやりとりゆえに多少の温度差は出てしまうものではあると思いますが…

なんというかこう…よっこいさんの三毛縞って全体的にかなり感情が分かりやすいので、一連の出来事を知っているからこその冷たさというか…もしかしてキレてます?とつい聞きたくなるような声色だったのがとても印象的でした。追憶セレクションなどのよっぽどのことがない限り己の抱えている感情をさほど声に乗せずに基本的に明るく話す鳥海さんの三毛縞との表現の違いを感じられてすごくよかったですね…!!!

 

 

原作ゲームはズ!の時間軸から2年も進んでいるのにも関わらず、舞台では追憶を…!?そしてこれから返礼祭を…!?という驚きは未だに隠せませんが…

でも、でもね、あと数年もっと早くチェクメが舞台化されていたら、「意地悪なセナの全身にカビが生えて悶え苦しんで死ねばいいなの歌」も「We'll be ”Knights”」も追憶セレクションから輸入することはできなかったんだろうなあ…と思うので、2025年の今になってチェクメが舞台化されてよかった、とわたしはこころから思いました。これぞ「あんさんぶるスターズ」というコンテンツが大きく育ってきた証拠なんだろうなあ…

 

「We'll be ”Knights”」の剣使いがどのコンテンツにも負けないくらい上手すぎる件。そらそうだ!!!ほぼ全員刀剣男士だもんね!!!これぞ舞台ならではの旨みですよ!!!

 

てか今回生歌でしたよね???MLとかパリライとかは声優さんの歌声に近しい加工がされた歌を被せて口パクしてたと思うんですけども…

正直あんスタの曲って歌うの結構難しいと思うんですよ、素人目線になりますが、カラオケで歌うときに曲によってはちゃんとリズム取りながらじゃないとよくわからなくなるというか…だから踊りながらとなるととてつもなく大変だろうなあ、と思いましたね…

というか声優さんありきで原作曲が作られていると思うので…メタ的に考えると「We'll be ”Knights”」の「闇夜にも光る星があるのなら」の「なら」のリッツの高音をまっきーさんが歌え切れてないのもわかるよね…でもほぼ練習できていない状況でのリッツの歌声と言われると…それもそれでわかるよ…とは思う…

 

ライブパートは「Fight for Judge」でセナの「気高き」の跳び蹴りを見れただけでもわたしはもう満足です…わたしは「Grateful allegiance」がズ!のKnights曲では一番好きなんですけども…そんなこともどうでもいいくらいですわ…(余韻に浸っている)

 

序盤とライブパートで歌われる今作のテーマ的なオリジナル曲…音声認識が弱く歌詞がほぼ聞き取れないわたしにもわかるほどにあまりにもチェクメの曲すぎてヤバかったですね…どなたの作詞ですか???

 

メモ:旧TDCホールもといカナデビアホールの第3バルコニーから観劇。時々目の前のバーが邪魔で見えないこともあったり下から照らされる照明で目つぶしをくらうこともあったり。まるでキャンプ椅子のような網状の椅子なので背中と腰がやられる。お手洗いは下の階の方が多いらしい。

 

 

【ネタバレ】2023/6/17昼夜 舞台『キノの旅Ⅱ -the Beautiful World-』

前作

 

市川ワンマンのブログがまだ書けてない!!!という話はあっちのブログの話なのでひとまず置いといて… 再びこちらのブログで記事を更新する日がやってきました。

ということで!本日は!待ちに待った!キノステ2!を!観に行ってきます!うわあい!٩( ᐛ )و

 

基本的に2.5次元の舞台は原作未読の状態で観ることが多い(=推し目当て)わたしですが、前作で原作ファンとして観る2.5次元舞台の旨味を知ってしまったので、今作はマチソワ2公演とことん楽しませていただきます〜!

 

 

6/17(土)

原作ファンならば、キャラクター名である程度どのストーリーが上演されるのかを察してしまうものですが…SNS上の名前の由来になるほどのシズ様御一行好きとしては、この目で「祝福のつもり」を観ることができると思えば思うほどにうれしくてうれしくて…!会場に向かう電車でサクッと読んだのですが…いやほんとうにたのしみすぎる…あああ…どうしよう…

しかもシズ様を我らがPatchの(※当方は松井勇歩くんのファンです)三好くんが演じられるという時点でマジで期待しかないよね…!しかも「コロシアム」の前日譚である「祝福のつもり」のシズ様なんて…わかってるじゃん…!(まだ観ていません)

 

会場に到着。初めまして!あうるすぽっと!こんにちは!あうるすぽっと

区の施設らしい上品さを会場に入った瞬間に感じて…めちゃくちゃ好きな会場だ!と確信しましたね…!また1ヶ月後にお世話になります!よろしくお願いいたします…!

 

えっと、その、Weプレ先行でチケットを取ったのですが…マチネは最前センターなんですよね…そんなつもりじゃないのに…運を使ってしまった…

 

てかこれ絶対最初「砂漠の真ん中で・b」から始まるじゃん…まあポスターから察してはいたけども…ステージの上の景色が明らかにそれだもん…

 

マチソワおーわり!シズ様ァ…!ありがとうございました…(昇天)

 

 

舞台『キノの旅Ⅱ -the Beautiful World-』

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個人的にいままで観に行った舞台の大半は演者さんがマイクを付けていることが多かったこともあって、演者さんがマイクを付けずにほとんど地声で演じている姿を見て、へええ!めずらしい!マイクなしなんだ~!なーんて序盤に思っていたのですが、まさかマイクがないことによって、ありとあらゆる効果を生み出すとは思いもしませんでした…

「魔法使いの国」で飛行機が飛ぶ前のエンジンの爆音のなかでのエルメスの声の聞き取りにくさ、「仮面の国」で仮面をつけたまま話す民衆の声のくぐもり、「祝福のつもり」でラファとシズ様の立ち位置によって異なる声の距離感などと、マイクを通した声を聞くよりも、その状況下でのリアリティをうんと感じることができた上に、ひとつひとつのセリフに対する声色の解像度がグッと上がったような気がしました。これが…すごく…すごくよかったです…

 

前作に引き続き、終演後の感覚が(プロデューサーさんのインタビューでもありましたが)まさに「キノの旅を1冊読んだときの感覚」とまったく同じでしたね…!

時系列もそのままで、きちんと物語がプロローグで始まりエピローグで終わる時点で、まったくの原作通りなのですが…「魔法使いの国」や「祝福のつもり」などの「キノの旅を舞台化するならチョイスされるっしょ!」みたいなお話だけではなく、「賭の話」などの原作でもブレイクなるようなお話もちゃんと組み込まれることもあって、ストーリーのチョイスだけではなく、その構成までも「キノの旅」を体現しているように思いました。ほんとうに…口絵がないくらいで、今回の上演作品順で「キノの旅」の原作1冊を構成していても違和感がないくらいなんだよなあ…

 

前作同様に、以下は原作片手にちびちび語っていこうと思います。マチソワ間でも原作が読めてしまう電子書籍にバンザーイ!

 

「砂漠の真ん中で・b」

雨のなかでしなやかに美しく踊るキノ。長い茶色のコートを靡かせる様子はまるでドレスを着ているようで…キノが女性であることを表しているようでした…

 

「魔法使いの国」

ほんとうに国の誰ひとりちゃんと話を聞いてくれなかったんだろうなあ…いや聞かずともきちんと伝えようと努力してきたんだろうなあ…と思うほどに、ニーミャが飛行機のことを話しているときの饒舌さと熱量の高さがたまらなかったです…!ついうんうんって相槌打ちたくなっちゃうくらいほどだったなあ…

またそれに対するエルメスのいまにでも「ふーん」と言い出しそうな冷めた表情よ…エルメスって、物であるからこそ、人間が操作しないと動けないからこそ、基本的にぜーんぶ他人事なんだよね…そういうところめちゃくちゃ好きなんだよなあ…

原作を読んでみると…キノの「面白い香りです。なんていうお茶ですか?」といういつものくだりが削られていました。舞台ではお茶を出されていないにせよ、これって「何かをするために」があってこそのセリフなので…もしかして「何かをするために」の舞台化を見越して削られたのかなあ…いや考えすぎだよね…ただの時間短縮だよね…てかその前に「大人の国」の舞台化をだな…いやでもあの2話をセットにしてしまうとカロリーが高すぎるよね…ブツブツ…

キノの「銅像の手前に盛り上がりを作って~」のセリフのあとにぴょこんとジャンプをするエルメス…かわいいにも程があるじゃないか…人間が演じているからこその動きよ…

ニーミャを演じる小口さんの演技が、登場した瞬間にうっかり一目惚れしてしまうほどにどんぴしゃストライクでわたしの好みでした…!「魔法使いの国」ひとつでも「国長の官邸に突っ込んでもいい!」と言ったあとの「…ま、それはともかく~」の余計なこと言っちゃった~!感とか、パースエイダーを撃つ真似をするキノを見たときのセリフの間の開け方とか…ピックアップしきれないくらい「好きです!!!」ってお伝えしたくなるシーンがたくさんありましたね…あと「祝福のつもり」でもシズ様たちが泊まる宿のテーブルなどを準備し終わったあとにやれやれ~とくたびれた演技をしている姿を見たときにはシビれたよね…すこ…

国長が国の人々に銅像を倒すように呼びかけるときの生身から発せられる大声を肌身を持って感じたときには鳥肌が立ってしまいました…!キノからその呼びかけをはじめたのですが、それを横取りしてドバっと塗り替えるような大声で呼びかけていて…まさに国長として物理的にも存在的にも声の大きさを表しているように感じましたね…

 

「仮面の国」(師匠・キノパート)

前述のとおり、登場人物名でストーリーを察することができるにしても、師匠相棒コンビの話はなんだろう…?と謎に思っていたら「仮面の国」でしたね!原作22巻!

顔を背けて話す国民性について偉い人たちが説明するシーンで、偉い人たちが顔を見せないどころか客席に背中を向けた状態で座って、ひとりの偉い人の説明に合わせて腕をモニョモニョ動かす…というように、原作では地の文でサクッと説明されているところを非常にコミカルに表現していて、これぞ!演劇の力!と思いました。いやあ!おもしろかった~!!!

相棒のひと通りの説明を聞いたあとの何とも言えない愛想笑いが…これぞ相棒ってカンジだった…よっ!少し背が低くてハンサムな男!(たぶんほめてる)

師匠がその解決策を説明するときにキャスター付きのテーブルに腰かけて運ばれるのですが…言わずもがなめちゃくちゃカッコよかったです…!てか師匠に関しては前作からとっても美しいのに今作はもっと美しさに磨きがかかっていたような気がしますね…とくに「とても高い物なのですが、物々交換でいいです」と胸に手を当てて言い出した瞬間はまるで彫像のように美しかったです…これ以上美しくなってどうするっていうんだ…!(逆ギレ)

宿に戻ってくるキノを待つエルメスを襲うのは…日替わり!でした!笑 ソワレでは「レディース エンド ジェントルメーン!」という掛け声のあとにティアドロップのサングラス姿のイケイケの三好くんが登場して、エルメスを旅に誘うもののお断りされてしまい、その後なぜかテンション上げ上げのままで舞台袖に捌けていくのですが、なにもなかったようにキノがさらっと登場したので「さっきだれかとすれ違わなかった?」と聞くも「だれもいなかったよ」「夢でも見てたんじゃない?」とまで言われてしまうエルメスでした…!いやマジで役者さんでも吹き出してしまっても仕方がないと思うほどにシュールだったのですが、まったく動じないエルメスもとい辻さんが強かった…これぞエルメスのメンタリティ…!

「仮面の国」がはじまるとわかった瞬間に三好くんがシズ様じゃない役柄でステージの上に立っているのに気づいて(え?シズ様パートは?)と思ったものの、ちびまる子ちゃんでいうところの「後半につづく」ってやつでした!後半につづく!(CV:キートン*田)

 

「保護の国」

このお話で登場する動物とやらは、原作でもさまざまな動物を掛け合わせたような摩訶不思議な生き物だと説明されているのですが、舞台でも目にとてもやさしくないポップな色合いでニチアサに登場するへっぽこな悪役程度に禍々しさを醸し出している生き物がステージの上に表れました…たぶん遊園地とかに現れたらちびっこが泣きだしちゃうやつだ!助けて!ヒーロー!!!

…ふと思ったんですけども、大昔にこの国に人間が住むようになって乱獲されたって話があるってことは、このへんてこな生き物は食べられるってことなのかしら…?明らかに不味そうだけどなあ…

「魔法使いの国」での国長たちもですが、文章で読む分にはそこまで思わないものの、いざこの目にすると「保護の国」の動物たちに対する胸糞感がとてつもなかったです…!ホテルでオーナーのご両親の写真をぐちゃぐちゃにした挙句に、ちょっかいをかけられたときの、師匠の冷た~い表情からジワッとにじみ出る苛立ちには共感せざるを得なかったっすね…

動物を撃ち殺した師匠に続いて「やあれやれ」と続く相棒にきゅんとするのも束の間、ふたりが銃を構えた瞬間に流れる音楽がめちゃくちゃカッコよかったです…!てかこれって前作の「歴史のある国」でも流れていたような気がするのですが…気のせいかしら…

「動物」ではなくなってしまった元動物を殺戮する人々を止めようとするも見て見ぬふりをする警部と巡査を見て、「キノの旅」って文章だとちょろっと皮肉が効いたシーンも、絵や音、そして動きで表現した瞬間に一気にコミカルになることがあるよね~!と思いました。これが科学反応ってやつなんですかね…?

元動物を逃がして、相棒に「師匠。優しいところもあるんですね~」と言われたあとの師匠の「いいえ、いいえ」の言い方がマジで最っ高でした…!2回目の「いいえ」の声色聞きました?あれは完全に思わず笑いがクッとついこみ上げてきてしまったと言わんばかりの声色でしたよ…1回目の「いいえ」との間の取り方も相まって巧すぎるだろ…なにあれ…

 

「賭の話」

冒頭も冒頭に同じクラスの女の子に告白するか否か悩む男の子が登場した瞬間に、そのくだりは分かっていても、タイトルが思い出せませんでした。わたしもキノ旅ファンとしてはまだまだですね…

休憩なし2時間って作品への没入感は生み出せると思うのですが、観ている側としてはお尻が痛くなったりトイレに行きたくなってきたりと集中力がなくなりがちなので、中盤にこの手のさっくりとした軽めの話を差し込んでくださるというのもありがたかったですね…この後の話がすこし長いからなあ…

 

「英雄たちの国」

キノの旅」でも人気の話であることは知っていたものの、正直個人的にはアクション描写で胃もたれしてしまったこともあって、結局「フルート」初出の話という印象で止まりだったのですが、おかげさまでその認識が大きく変わったような気がしました。

いやまあマチネでは己の脳内の奥底にある記憶を辿りつつ観ていたのですが、結局どういう話なのかよくわかっていないな?と気づいた瞬間になにもかも諦めたこともあって、ほとんど原作未読のひとと同じ立ち位置で観ることにしました。ところが、原作をふわっと読んでいるにもかかわらず、1回通しで観てもその旨味というものをあんまり感じることができなくて…

でもこれがきっと原作を読んだことがないガチの初見のひとの感想なんじゃないかなあ、と思いました。わたしはあくまで原作ファンという立ち位置で観にきているために、このような視点でキノステを見ることはないと思っていたので…その点はうれしかったですね…!

原作から少し長めの話ということもあってまあ仕方がないにせよ、舞台にするにしてもアクション描写がやっぱり多いなあ~!!!とは感じましたが、文章だとぺぺっと読み飛ばしていた部分を、キャストさんたちのお芝居だけではなく、舞台装置や効果音なども相まって、2回目でようやくきちんとストーリーを理解するに至りました!舞台がなかったらきっとずっとそのままだったと思うので…改めて舞台化に感謝ですね!ありがとうございます!

以後、原作片手にぽつぽつと。エルメスと別れたキノの描写として「ほんの少し顔は険しくて、ほんの少し笑っているようにも見えた」という地の文があるのですが…いやあまさにそれでしたね…まさにそれだったよ…(うるさい)

背の高い男について「彼のジャケットの脇腹に、血が~」という地の文あるのですが、原作を読み返したいま、これは原作をちゃんと読んでいないと感じ取れない絶妙なラインだなあ~!!!と思いました。この点に関してはマジでちょっと苦しそうに走るくらいなんだよね…これはズルいですわ、ズルいわあ…!(ほめてる)

発煙筒を投げたあとの煙のもくもくとか手榴弾のとても大きな爆発音とか…マジでその辺に関しては舞台だからこそ映えるんだろうなあ~というシーンが盛りだくさんだったなあ…

毎回フルートを肩に掛けにくそうにするキノがかわいかったですね…エルメス!手伝ってあげて!ってめちゃくちゃ思った…笑

 

「仮面の国」(シズパート)

シズ様御一行のお話といえば陸視点の地の文ですが、今作の「仮面の国」「祝福のつもり」では、ときどき陸が講談師のようにその地の文を語る場面がありました。この点に関しては、もっともっとシズ様御一行のお話を舞台で観たい!!!と思うほどにめちゃくちゃよかったです…

前作よりも陸が身体のシルエットがわかりやすい服装ということもあって、より犬らしい仕草が満載でした!脚の組み方に威嚇の仕方、他人に対する様子の伺い方などと、ちょっとした動きひとつでも完全に犬のそれだったなあ…と思えば、スンっと立ち上がって人間のように振る舞うのが「人間の言葉を話すことができる犬」を見事に体現していて…なんというか、ロケット団ニャースみがあったなあ…にゃーんてにゃ!

そして!わたしの大本命!シズ様!お顔の作画としては原作の絵柄にぴったりで(前作はアニメ2期っぽい気がします)(ちょっと砂糖多めというかな)かつ、身体のシルエットと横顔とふわっとした雰囲気が完全にシズ様そのものでした…ありがとうございました…以下シズ様好き好きbotとなります…どうぞご了承ください…

早速ですが「余談だが、シズ様は、これがとてもヘタだった」という陸のセリフとともに首を傾げるシズ様よ…かわいいにも程ってもんがあるでしょうよ…あああ…シズ様のそういうところが好きなんだーッ!!!

「それはわかりません、シズ様」「余計なことをしない方がいいですよ、シズ様」というシズ様のセリフに対する陸の合いの手がやっぱり舞台になるとおもしろみがぐんと増してましたね…!いいぞ!陸!もっとやれ!!!(???)

師匠パートと同様に、シズ陸に仮面を外した表情を見せる群衆たちは客席に背中を向けており、その群衆の間を潜って陸がその表情について地の文のとおりに説明するのですが、当然ながら文章で読むよりもうんと感情が込められていて、とくに原作の見開きと同じようなプロジェクションマッピングとともに語られる「顔……。顔顔。顔顔顔–。」は飛び出す絵本のような躍動感を感じましたね…こりゃあたまんねえわ!!!

この話のチョイスですが、コロナ5類移行でマスクの着用云々のいまにぴったりだなあ…と思ったのはわたしだけでしょうか…少なからず思うことはあるよね…

 

「祝福のつもり」

個人的に、今作の大目玉でした。マジで死ぬほど楽しみにしていました。でもまさか最後の最後にこの話を持ってきてくださるとは…うれしいですね…感無量ですね…!

なんといっても「私の名前は陸。犬だ。~」というお決まりの地の文から始まるというのが、それはそれはもう、シズ御一行好きとしては至高の極みでしたね…ありがとうございました…!♡

シズ様の持っている黒い大きな布バックがあまりにもド長方形すぎてちょっとおもしろかったのですが、刀を収納するのならばそんなもんなんですかね…ときどき陸が首にかけていたのもかわいかった…

わたしたぶん加藤さんの演技もめちゃくちゃ好きなんですよね…師匠は言わずもがな、「英雄たちの国」の背の高い男や射撃場の先生も「祝福のつもり」の警官も、セリフの節々から、仕事からクタクタで帰ってきて早々にグッとビールを飲んだときのような、いまにでも「アサヒスーパードラァイ!」というナレーションが流れてきそうなほどのキレのよさがあって…やっぱりわたしクセとキレがあって味の濃ゆい演技を見るのがマジで好きなんだろうなあ、と痛感しましたね…

あああ…刀を使いながら悪党を倒すシズ様でしか得られない栄養がある…ぱっちだからさ…刀剣男士だからさ…わかってはいたんですけども…いま文章を書きながらでも、どろどろに溶けてしまいそうなほどにあのシーンのシズ様を脳内再生してメロメロになっています…ああカッコよかった…カッコよかった…

鉄くずを収集しにきたラファに対して「来たばかりだから、ないよ」と仰るシズ様の声色がほんのすこしやさしくてえええ…!いやだって「祝福のつもり」のシズ様って…まだ一人称が俺で言葉遣いもまあ荒いじゃないですか…それでもやさしいんだよ…ううう…

ラファがわちゃわちゃと周囲で騒ぎ立てるなかで静かに食事をされているシズ様がそれはそれはもう大変麗しかったです…元王子だけあってすごく食事の仕方に品があるのがめちゃくちゃポイント高かった…なにかを手で掴んでなにかをつけてお召し上がるだけでそれはもう絵画なのよ…(シズ様好き好きbot発動中)またそのときのシズ様の表情がほの暗いのもよかった…これは「仮面の国」を見てからこその対比だなあ…

ラファの「それに、ちょっと恥ずかしいですけど、一応わたしも女ですから……」というセリフで、なにを言い出すのかとヒヤヒヤするように見つめるシズ様が…生々しかったですね…!原作ではこのセリフのときのシズ様の描写がないとはいえ、個人的にはめちゃくちゃ解釈一致でした…

原作でも、わたしを買って!連れて行って!と喚き散らすラファを見かねて、陸に「後は任せた」とひとこと残して締め出すシーンが好きで…これが見れただけで満足だったなあ…!そしてラファが去ったあとにシズ様が扉を開けたときの陸の威嚇よ…ご主人様にも威嚇するのね…!

「議論はなしだ」と陸のセリフを遮る前にシズ様がドンとテーブルを叩きつけるのが…原作では「穏やかに」と書かれていたものの、これはこれで「コロシアム」前のシズ様の荒っぽさがよく表れていると思いましたね…

雪原でのラファの独白については、わたしの持ち合わせているありとあらゆる言葉も使っても薄っぺらい感想になってしまうような気がするので差し控えますが…「祝福のつもり」とシズ様の髪にキスをするラファが…絵になったことだけはお伝えしますね…

言わずもがな、ラファがめちゃくちゃかわいかった…シズ様と階段1段くらい違う身長差に胸きゅんでした…ね…

キノステってたぶん原作ありきの2.5次元舞台でもかなり原作に忠実な作品だと思うのですが…さすがにここまで原作のセリフのままだと、逆にそうではないセリフが浮いてしまいやすいんだろうんだなあ~と思いました。とくに「コロシアム」に行く旨を説明するシズ様のセリフは…エントリーの日付とかちょっと余計だった気がするんだよなあ…まあわたしが原作厨なのがいけないんですけども…すいませんね…原作原作とうるさくて…大抵ほめているので許してくださいまし…

 

「砂漠の真ん中で・a」

砂漠のなかでへとへとのキノの声色がマジでいまにでも干からびそうで…役者さんってすごいなあ~と思いました(小並感)2択に迫られても駄々をこねるキノのかわいさよ…

 

物語を終えたあとに、他のキャストさんたちを舞台袖から呼び出すためにキノエルメスが手を広げるのですが、キノがエルメスのスタンドを外してからエルメスが動き出すのが、最後の最後までちゃんと世界観を尊重しているんだなあ…って思って、原作ファンとしてはうれしかったですね…

 

 

ちっさいバックで観に行ったにもかかわらず、あまりにもたのしくて、終演後に前作今作のパンフを思わず買ってしまい、手に持ったまま帰ってしまうくらいに大満足でした…ありがとうございました…!

次回作こそ「船の国」を…!わたしは雨の中でシズ様のパーカーのなかに入るティファナと、ティファナにぐっさりと刺される三好くんのシズ様を見たいのです…何卒何卒よろしくお願いいたします…!

 

 

 

【ネタバレ】2022/5/21昼 舞台『キノの旅 -the Beautiful World-』

わたくし、シズノと申します。いつもはライブに行ったり舞台を観たりして以下のブログで感想を綴っている推し沢山の薄給OLでございます。

この本名とはまったくかすりもしないハンドルネームは小学校低学年のときからずっと愛読している小説「キノの旅 -the Beautiful World-」の登場人物のシズとキノから名付けたもので、一時期は表記が漢字だったりもしましたが、かれこれ15年ほど愛用しつづけています。

そんな登場人物の名前をハンドルネームにしてしまうほどに、わたしが愛してやまない作品が今回舞台化されるということで…さすがに観に行かないわけにはまいりませんでした。推しが出演する作品以外の舞台を観に行くのは初めてだ〜!たのしみ!です!☆

 

 

5/21(土)

早速、どのお話が上演されるのか予想をしたいと思います(ネタバレ避けてきたマン)

まず、公式Twitterで上がっていた舞台写真から「コロシアム」、登場人物から「優しい国」「人を殺すことができる国」「夕日の中で」は確定でしょうか…あとはあらすじの「森の中で」もですよね!たぶん!

問題は師匠相棒コンビがどの作品に登場するのか…なんとなーく1〜10巻あたりの話を主に上演しそうな気がするので無難に出会いの「長のいる国」ですかね…

あとは上演時間が1時間50分と意外と短いのでなにをどう盛り込むか…希望としては〜と書こうと思ったんですけども、わたしが好きな話はどう考えてもネームドキャラクターが登場してしまうからなあ…ぐぬぬぬ…

 

昨年秋以来のシアターサンモールに到着。とはいえ、I列より前に座ったことがなかったので、きょうはちょっぴり新鮮です!しかしこれはめちゃくちゃマットだなあ〜

舞台には夜の森の中の景色が映し出され、虫の鳴き声がちりちりんと響き渡っています。上手にキノのコートがさりげなーく置いてあるのが気になる…

ギリギリに滑り込んだので、あっという間に開演時間が近づいてきました。いってきます!☆

 

 

舞台『キノの旅 -the Beautiful Wolrd-』

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舞台化が発表されたときに(あくまで)女性であるキノを男性が演じるという話を聞いて、まあそういう作品もあるよね~キノはキノだから性別はべつにきにならないなあ~と思っていたのですが、それよりもわたしがいちばん大好きなエルメスが擬人化するという話を聞いたときには…百聞は一見に如かずにせよ…さすがに白目を剥いてしまって…

そもそもいままでただの原作好きという立場からいわゆる2.5次元舞台を観に行ったことがなかったので、映画やドラマの実写化のような改悪を容易に想像してしまったために(一応最悪のことを考えて)もしかしたらエルメスが人間として扱われてしまうのか?と不安で身がちぎれそうになったものの、ひとまずエルメスモトラドとして登場して安心しました…!

そしてモトラドとして登場したとしても、生身の人間が演じているエルメスを受け入れることができるのか、という問題もありましたが…完全に杞憂に過ぎませんでしたね…

 

エルメス、最初のビジュアル公開で「これはトンチキ作品かァ!?」と思ってしまったのですが、舞台を見るにあたっては違和感はありませんでした。だって…モトラドの形はしてなくとも、ちゃんとわたしの大好きなエルメスが目の前に存在するんですもの…!!!

感情表現はあれど一定の落ち着いたトーンを保った高い声もあるんですけども…基本的にはのっぺらぼうで、ちょっとこころの機敏はあっても空気感を醸し出す程度で、セリフで感情を出してもそこまで余韻を残さないドライな表情が完全にエルメスでした…エルメスに表情はないはずなのに、あれはエルメスの表情だと断言できるのよ…おかしいよ…

 

キノがエルメスをエンジンをかけずに押して動かすときは腕を掴んでゆっくりと押し出して(エルメスは前ならえのいちばん先頭のひとのポーズをしていました)走り出すときはサイドスタンドを蹴ってエルメスに乗る仕草をして両腕を掴んで一気に袖へ駆け抜ける…とひとつひとつの芸が細かかったなあ…たぶんこれめちゃくちゃこだわってますよね…?

てか下手にエルメスモトラド(バイク)で登場して、同じように動かすとしたらここまで細かい仕草はできなかったんじゃないかなあ~と思います。物がないからこそ、より一層表現として豊かになるというかなあ…

あと純粋にエルメスが人間だからこそ融通の利きやすい部分があったような気がする…技術的なことや専門的なことはまったくわからないけども…なんとなくそう思ったんだよなあ…(メタ発言)

曖昧な記憶で語ってしまって恐縮なのですが、エルメスもサイドスタンドを立てる/外す仕草をしていたような気がする…どういう動きだったか忘れちゃったけども…

なにがどうってさあ…エルメスとキノの体格差が華奢なキノが重くて大きなモトラドエルメスを動かしている感があって、めちゃくちゃよかったよね…!♡

 

キノのひとつのキーポイントである「コート」の話。あれは元祖キノからの譲りものだからさ…ちゃんと袖が折ってあるのが「わかってる」なあって…

あとエルメスと走り出したときにキノのコートが靡くのが疾走感を演出してて巧いな…と思ってしまいました…

 

キノのお顔があまりにも可愛すぎた…あんステでしののん演じているのも思わず納得してしまった…でも刀ステの肥前くんはダウト…だってビックリするほど透明感があるよ…!?

あのキノだったら全然「大人の国」も「何かをするために」も上演されてもおかしくないですね…赤いリボンとロングヘアにピンクのかわいいフリルのワンピース!プリーズ!

「コロシアム」でのふわふわもふもふの陸を前にしたときの目の輝き、ちょっとした仕草やポージング、そして身体のシルエットが完全に黒星紅白先生の描くキノそのものでした…

正直これはかえってキノを男性の役者さんが演じてよかったなあ~とまで思っています。わたし自身あんまり性別で物事を語りたくないというか、そもそも性別という概念が好きではないのでアレなんですけども…女性が演じるとキノが可愛すぎちゃうのかなあ、って…だって男性である櫻井さんが演じてもキノがめちゃくちゃ可愛いんだよ???むしろちょっとキノにしては可愛すぎると思ったくらいだよ???だって明らかに1~5巻あたりの黒星先生の中性的なキノの作画じゃないじゃん…これはちょっと女の子っぽい雰囲気を兼ね備えた最新刊のキノの作画だよ…

しっかし…早朝のトレーニングや「コロシアム」での戦闘シーンなどのキノのガンアクションがめちゃくちゃカッコよかったなあ…!これはガンオタである時雨沢先生にもご満足いただけるのでは…!

 

すべての話において、あまりにも原作に忠実すぎて頭が上がりませんでした…!もちろん多少は省かれているセリフはあれど、基本的にほぼほぼ同じでしたよね…?

正直キャラクターや用語(モトラドやパースエーダーなど)の小説ではある説明がまったくないなど、原作未読のひとにはちょっと優しくないのかなあ~と思ったのですが、これはこれで「キノの旅」という作品らしいのかなあ、と思いました。そういう作品だと思って見ていただければよいのだけども…てか!原作を!!!読んで!!!グッズといっしょに販売されていたから!!!(圧力)

 

ネタバレありの櫻井さん辻さん山本さんのインタビューを読みました。エルメスエルメスとしてちゃんと成立していましたよ…認めるもなにも認めざるを得なかったです…演じてくださってありがとうございました…!

 

 

以下、原作を読みながらお話ごとに語っていこうと思います。原作を片手に語れることほど贅沢なことはないですね!☆

 

「森の中で・b」

原作「キノの旅」は1冊でプロローグ(b)→短編数本→エピローグ(a)という構成になっているのですが(エピローグとプロローグは話がつながっているものの、時列系はa→bの順番になります)プロローグであるbから幕が開く時点で原作へのリスペクトを感じました…ありがとうございます…!

 

「人を殺すことができる国」

キノが山盛りクレープを食べ切る直前に通りすがりに山盛りクレープが回収されるのですが、折りたたみバケツの如くぺしょーんとなっているクレープの姿がシュールでした笑

路上の男から身を隠すときにエルメスが馬跳びの馬の姿勢をして、その上をキノが転がって隠れるシーンは、あれはエルメスが擬人化しているからこその所業だったなあ…

「人を殺すことのできる国」は2作目のアニメでも放送されていて、人気投票でも6位にランクインしているお話なんですけども…個人的にはめちゃくちゃ好き!という話ではないものの、寓話らしい寓話ですし、入国前の男と出国後の男の対比など「キノの旅」の魅力が溢れていて分かりやすいお話なのかなあ~、と思いました。

 

「歴史のある国」

師匠相棒コンビによるスカっとジャパン話!ですね!お話のオチもオチなのでほかのお話よりもギャグ味が強かったなあ~…

個人的に今回2.5次元化されていちばん映えたのは師匠じゃないかな…?と思いました。警官と交渉するときのちょっとした仕草とか様になっていましたし、そもそも佇まいがめちゃくちゃカッコよいのよ…!♡

あと警官の格好をした師匠がパパッと早着替えをするのがめちゃくちゃよかったですね…あのズボンって巻きスカートみたいな仕組みになっているんだ…!?

いま原作を読み返していて気づいたのですが…エルメスの「踊れマンボウだね」というセリフに対して、原作ではキノがスルーするものの、舞台ではこのセリフの瞬間に下手にいる師匠相棒コンビが上手のキノエルメスコンビのほうを振り向いて、キノが「鬼に金棒だよ」と小声で言っていました。原作に忠実というのもよいのですが、その相違を比較できるというのも原作ありきの舞台作品の醍醐味だなあ~…たのしいね!あとそのあとのエルメスの「そうそれ」が完全にエルメスの「そうそれ」だったわ…すこすこ…

立てこもる師匠一派に対して警官が呼びかけるくだりがめちゃくちゃギャグだった…いやもともとギャグなんですけども…生身の人間が演じているとここまで滑稽でおもしろくなるもんなんですね…いつもは客席で声を出して笑うことは控えているのですが、このシーンに関してはちょっと抑えることができなかったです…!あんなにも高飛車な態度をしていた警官の「おはようございます…」の声がまるで死にかけのセミのような声だった…笑

 

「夕日の中で・a」

ウィルという名前の人物が登場するということで、正直「どの話だ…?」と原作を読み返しました。それほどになかなかシブいチョイスだと思います。

原作ではエピローグ/プロローグ作品ですが、舞台では時列系通りの順番でした。でもちゃんとaとbに分けられていて…このセパレートがこれまた味があってよかったなあ…

 

「コロシアム」

わたしはご存知のとおりエルメスがあまりにも好きすぎるオタクなんですけども…シズ様もめちゃくちゃ好きなんですよね…!だってシズ様ったら、やさしくて強くてかっこよいのに、ちょっとした隙があってかわいいんだもん…!♡

対戦相手全員、小説からポンっと出てきたような姿でよかったなあ…人気のお話のひとつである「コロシアム」はあらゆるメディアミックスで形になってきましたが、たぶんいちばん再現度が高かった気がします!とくに2回戦目!めちゃくちゃ気味悪かった!笑

原作を読んでいてふと。現国王には二人の子供がいて…という話ですが、ひとりはシズ様で、もうひとりの話って出てこないのかなあ、なーんて思ったり。きになるう…

わたしも案の定「コロシアム」は好きな話のひとつなのですが、キノがシズ様(の後ろの国王)に銃口を向けたときの「あなたの後ろには、誰がいる?」のシーンを見たときには、わああ!!!いまわたしマジでキノの旅の舞台を見てるやん!!!と昂ってしまいました…

「コロシアム」だったかなあ、シズ様戦を終えたキノがエルメスにコートを着させてもらっていたのは…!

シズ様との再会前のシーン。陸が登場してエルメスといがみ合っているときに後ろで「はわわわ…」と言わんばかりの表情をしているキノがめちゃくちゃかわいかった…!いざ陸を撫でると「かわいい…かわいい…」と憑りつかれたように撫で回して、終いには陸をなぎ倒すまでに至るとシズ様に「キ、キノくん…」とドン引きされつつも押さえつけられていたのがおもしろかったです笑 わかるよ…ふわふわもふもふこそ正義だよね…!

 

「なってないひとたち」

話自体は覚えていてもどうしてもタイトルが思い出せず、帰りの電車でタイトルを探してしまいました。これまた激シブチョイスですね!☆

キノから師匠、師匠からシズ様のターンに移るときにアンサンブルの皆さんがアグレッシブで愉快なダンスを披露するのですが、あたたかくも救われない気持ちになる「優しい国」の前の束の間の安らぎでしたね…

 

「優しい国」

キノの旅で最も語られているであろう「優しい国」は、いまのキノが「キノ」になるきっかけの「大人の国」とリンクする部分もあって、その前提があるからこそこころに響くものがあると思うのですが…今回は「大人の国」は上演されませんでした。原作未読のひとは「大人の国」からの伏線を味わうことができないのね…と内心さびしく思えど、なんというか、もはやこの舞台は原作を読んでいる前提でつくられているような気がしますね…だからこそ原作にめちゃくちゃ忠実だったと思うんだよなあ…

機械工に「いっちょよろしく!」と腕タッチをしたあとに、工具でナットをいじられるとまるで肩もみをされているかの如く「そこそこ~!」と言わんばかりの恍惚の表情をしているエルメスがとてもかわいかった…!よかったね…!(あたたかい目)

いやあ、もう、さあ…どのように言語化したらよいのかわからないんですけども…今回キノが舞台化されたことでより一層こころに響いたのが「優しい国」でしたね…!というのも、最後のお見送りのシーンでステージ上にいるキノ(とエルメス)以外の生身の人間がこのあと火砕流に飲み込まれて死んでしまうと考えるだけでもう…あまりにもしんどくてしんどくて…「またいつか!」というセリフを聞いたときには思わず鳥肌が立ってしまいました…

「バイオクラスティック・フロウ」という難しいカタカナをめちゃくちゃ早口でスラっと言えるエルメスが最高にエルメスだったなあ…

「今からボクがあそこに行って、何かできることあるか?」というキノのセリフのあとのエルメスの「ないよ」が…今回のエルメスって、感情にせよセリフにせよあんまり余韻を残したり間を置いたりしない印象があったのですが、このセリフでは「…ないよ」と一拍置いて聞こえました。原作では「間髪入れず」という地の文になっているものの、これはこれで対比ができてよかったなあ…

 

「夕日の中で・b」

今回の舞台ではキノエルメス以外の役者さんがアンサンブルの役割をされていて、少なくとも「優しい国」で師匠相棒の役者さんが他の役で登場していたので、内心「これはきっとお着替えタイムだ…!」と思ったのはどうかナイショにしてください笑

(「夕日の中で・a」のときにも申し上げましたが)この話をチョイスするとはなかなかシブいなあ~と思えど「世界は美しくなんかない。そしてそれ故に美しい」というキノの旅のキャッチコピーに通じるところがあるからかなあ~、なんて思ったり。

 

「森の中で・a」

エピローグ/プロローグ作品の時列系を入れ替えるのは原作の常套手段ですが、舞台の構成となると、より一層味わい深いものになっていて、めちゃくちゃよかったですね…!

しかも「森の中で・b」では真っ暗闇のなかでふたりが会話しているのですが、「森の中で・a」では焚火をしていて、キノがその焚火を土で消すとともに本編が終わるというのが、原作通りとはいえあまりにもズルい演出だ…!と思ってしまいました…

 

ああ!今回観に行って正解だったなあ~!ほんとうにありがとうございました…!原作ファンであるわたしも大満足でした…!♡

あわよくば、続編を何卒よろしくお願い致します…!まだまだ舞台で観てみたいお話がわたしにはたくさんあるんだ…!

「大人の国」と「何かをするために」と「羊たちの草原」と…あとわたしはシズ様御一行の話がわりかし好きなので「船の国」をぜひ…!ティーをこの目で見たいんだ…!